

ん、んん……。
ほらほらー!弱ってる、弱ってます、今ですよ~。あれだけの大量のアストラル風を浴びたんです。意識がもどったところで、どうせ……

とどめを刺してあげましょうよ。哀れなアフマウさんのためにもね。

……。


ほひゃひゃ!そうこなくては!

アヴゼンが動いてる。



コソコソ
……!

……フリット。確認したいことがある……。

アフマウの傭兵、りぃといったか。あいつが、財宝の警備についたことは確かか?
なんです、突然?こんな大事なときに、も~、案外がめついんですねぇ。

ええ、確かですよ。魔方儀に冥衆の護符の反応がありましたから。ルザフさんにもお見せしたじゃありませんか。
冥衆の護符はこの世に2つ。あいつに預けた俺の分と、今、お前の持っている分。絶対に間違いないな?
ええ、ええ。そういう、提督のご指示でしたでしょ。「命令には絶対服従!」がコルセアの掟ですからねぇ。

ならば、お前の分を見せてみろ。
あ、えと……そうだ!そうですよ!今はそれどころじゃないはずでしょう?
見た目だけでも同じやつとか用意してないのね。
ツメが甘かった。

ほら~、魔方儀をご覧くださいよ。タラッカに反応があります、だいじょうぶ。やつは元気に財宝を守ってますよ~。
そうか。それを聞いて、安心した……。

これで、心置きなく処分できる。


貴様をなっ!
はいっ!?

る、ルザフさん、そのっ、間違って……


躊躇なくいったぁ!

!!!

コルセアの掟……忘れたとは言わせん。

まだ動いてる。

……我が神、オーディンよ。いま一度、問う……!俺の言葉は、貴方に届いているだろうか!?

……汝は怒りを晴らせしか?
さっきまで名前はOdinだったけど、Odin Primeになった。
本体じゃないって分かったからか。
俺の言葉は届いていない……か……。

ルザフ……。

りぃよ。
うん?

俺は、けりをつけねばならん。……アフマウを頼む。
わかった。

そいつは、俺の……いや、イフラマドの希望だ。

……な、なにを!?

これが化身ならばっ!戦って神体を引きずり出すまでっ!
いや待って、アフマウを避難させてからにしようよ!!




なっ!?
そりゃ、そんな程度じゃ無理でしょうよ!

……グハッ!


ハハハハハハハハッ!
笑った!?

汝は怒りを晴らせり!

余は、汝を騎士に任ぜよう。
当初予定の方法じゃなかったけど、確かに怒りは晴れてるもんねぇ。

審判の日……ラグナロクに馳せ参じ、アレキサンダーを討ち果たすその日まで!




帰っていったー!
でもなんで、オーディンはアレキサンダーを倒したいんだろう?
何か因縁があるのかな。