デルフの腐葉土取ってきたでー。
うむ、ご苦労。これでしばらくはこの花も散ることはないじゃろう。
すごい効き目なのね。デルフの腐葉土。
しかし、あのローテ様がもうこの世にないとは信じられんわい…。ローテ様こそ散ってはならない花じゃったのに。
会ってみたかったなぁ。
きっと王女様にそっくりよね。
わしのような庭番にさえも優しい言葉をかけてくださった。ローテ様がご存命であればきっとこの国も今のような状況に甘んじることもなかったろうに。
他国の勢力に押されてる状況のことなのか、エラソーな人たちがのさばってる現状なのか…?
それに、ここだけの話じゃが、実はローテ様の死にはまだ謎の部分が多いのじゃ。噂では…。
シャルヴァト、少ししゃべり過ぎだぞ。
ハッ、これはピエージェ王子。それに教皇様…。
ヒエッ…。
噂、聞きたかったのになぁ。
この庭園の花のために尽力してくれたらしいな。とりあえず礼を言っておく。
あっ、はーい。
だが、我々王家のプライベートにあまり首をつっこまぬことだ。その首が身体から離れることになりかねんぞ。
いやまって、私は何も聞いてないですよ!?
勝手に聞かされそうになって、命の危機とか嫌あぁあぁぁ!!
シャルヴァト、このような部外者をここへ入れるのは感心せんな。
ハッ、申し訳ありません。今後このようなことは、決して…。
庭番に注意する前に、ガバガバ警備を見直した方が…。
まぁいい。母上の御前だ、口やかましく言うまい。さぁ教皇様、いつものように母上の魂に安らぎをお与え下さい。
そういえば来てたわね。
耳が超長い教皇。
こうやって定期的にお祈りしてるのね。
…そして秘密がどこかに隠されてないか、探しまくってるんだろうな。
今後のミッションとかで教皇がどういう動きしてくるのか…楽しみだわねぇ。