なに、ボムの卸し鉄?なるほど、ジョクリベ殿からの依頼か。ならばこれを渡さなければな。
ん?うん?
なになに?何か始まった?
東方の古鉄だ。一見すればただのくず鉄だがはるか東方の国より流れてきたものだ。
ありがとう?
東方の古鉄を手にいれた!
なんじゃこれ?
いつの間にかクエ受けてて、それの続きだったのかっ!
しかもこれ、侍ジョブ取得クエストらしいじゃないですか。
やらねば。
えっと、コンシュに行って、東方の古鉄でボム呼び出して倒すのね。
本のワープで一瞬だ!
もう本当に便利。助かる。
ありがとうございます。ありがとうございます。
デター
サクッとな。
もうひとつアイテムが必要だった模様…。
刀鍛冶は己が魂を込め一振りの刀を完成させる、いわば神聖な儀式。火種となる聖地の木の枝もまた、聖なる地より手に入れなければならない。
ふむふむ。
神木の新芽を手にいれた!
なんか、聖地ジ・タの樹齢数千年の巨木から枝を取ってくるんだって。
縄文杉みたいなのがあるのかな。
でかい!これはでかい!!
周りも神聖な感じだし、天気がいい時にまた来よう。
まさかりで枝を切るんだって。
ゾワッ
こんにゃろっ。
神木の枝切ったから、怒ってトレントが出てきたのかな。
神木の新芽くっつけとくから許して!
指定のブツはここに耳を揃えて…
すまぬが急ぎなのでな、報酬に関してなのだが、後日改めて、わしのところへきてくれんか。
( ´Д`)えぇぇえぇえぇ…
ヴァナ時間で3日。地球時間で3時間ほど待つんだって。
仕方ない。ぶらぶらするかー。
『カメの甲羅にヨロイ蟲3匹』!!アイテムを台無しにすることのたとえよ。
「下手な考え休むにタルタル」的名台詞キター!
ああ、早くヨロイ蟲手に入れてあの引きこもり男子のカメの甲羅引っぺがさないとだったわ。
よくもやってくれたな!闇の王を倒すための大呪文は、ワシの23035番目の研究だったというのに!ムキー!
えっ、ごめんね?
てか、研究の数がすごいな!?
さすが博士といったところ?
ひとつひとつがしょうもなさそうだけど…。
もしかして、研究してた闇王を倒す大呪文って、「自分の借金を全て闇の王に肩代わりさせる」とかだったのでは…?
オホホ。これにて一件落着ですわ。わたくしが、呪いを解く術に長けていて良かったですわね。あぶないところでしたわ。
その呪いをかけたのはシャントット様ですが!?
なんか、霧が晴れたような気分だ!肩のあたりも軽くなったし、今までの気分の悪さがウソみたいになっちゃったよ!
良かった…本当に良かったね…。
あっ、忘れてた。
急ぎの用事は済みましたかのぅ。
おお、きたな。りぃ。よもや忘れてしまってはいまいかと心配しておったところだ。
ドキッ
今回の報酬についてだが…。
おぅ、きたようだな。
ギルガメッシュ殿。
あっれ、なんで?
材料調達、ご苦労だったな。おかげでいい刀を一振り作ることができた。ノーグの頭として礼をいうぜ。
それは何よりだよ。
いいか、りぃ。本来、「刀」ってのはな。作り手と使い手、その双方の魂が結びつかなけりゃいけねぇものなんだ。
ほむ。
合成は確かに素晴らしい。だがな、古来からの伝統も決して忘れちゃいけねぇんだ。そういった本質を知らずに刀を振るうなど、本来あってはならんこと。
杵と臼でついたお餅めっちゃ美味しいもんねぇ。
え、ちょっと違う?
だから、ノーグではいまでも力量のある者には、本質を知ってもらうため、あのような依頼の形をとってる。あえて、その本来の意味は伝えずにな。
ん…?
侍になりたいです!
って言ったわけじゃないけど、勝手に実力を認められて、勝手に依頼されてたのね?
使う力の意味を知り、その力を己が信じるもののために捧げる。侍の信条、それが武士道というものだ。
ござるでござる!
幾多の戦いを経験したおまえには、すでに「侍」としての素質が備わってるさ。振るう刀に誓うがいい、おまえの中にある力はそれに応えるだろう。
刀に己の魂を投影しろ、内なる雑念を捨て、世界のすべてを感じとれ。くもりなき鏡、波立たぬ静かな水の如く。侍だけが持つ技、それが「明鏡止水」。
カッコイイ。
しかし、そんな、いつもワタワタしてる私に可能でしょうか…?
受け取れ、りぃ。これはおまえのために打たれた、無銘刀だ。この刀に誓い、おまえだけの武士道を極めてみせろ!
わーい。ありがとっ!…はっ、しかと頂戴致しましたで候ッ!
無銘刀を受け取った。
侍にジョブチェンジできるようになった!