あ、きたきた!付き人君!探してたんですよ!!
どうしたの?
知ってました?最近、ガダラル将軍が、自ら付き人君のことを探しまわってるって……!
なんで!?
ンモー。何度も来られるからこっちはいい迷惑で……あっと、噂をすれば!!
む……りぃ……こんな所で会うとは奇遇だな。
うん…?
探していたのでは?
ん?
ファリワリ、ビクビクしちゃってるじゃない。
お、そういえば偶然にも、貴様宛の五蛇将連名の信書を言付かっているんだった。連名といっても俺は言われるまま、署名しただけだがな……。
信書持って探し回ってくれてたのに、決してデレたくない強い意思を感じる。
ものはついでだ。俺が読んでやろう。
あら、ありがとう。
「拝啓、りぃ殿。卿におかれては、益々ご清栄の段、大慶至極に存じ候……」
読み方!
む……中略!
ん?
「……されば、我が皇都防衛軍と修練を兼ねて、干戈を交え聖皇の御ために切……切……」
ガダラル…?
畜生ッ!以下略!
えーっ!?
書状なんぞ、まだるっこしいッ!!
ガダラル、お勉強得意じゃないのね…?
要するにみんな怪物との呼び声高い貴様と手合わせしたくて、うずうずしてんだよ。この俺も含めてな。
怪物!?どうして!!
そんな大層な戦闘とかしてないよね!?
でも、望むところよー!
ふっふっふ。先日は貴様に世話になったがそれとこれとは話が別だ。覚悟しろよ。
逃げんじゃねえぞ!
うん。
なんです?それは傭兵キャンプ参加券……?
ガダラルが帰ったら、ずっと私の陰に隠れてビクビクしてたファリワリ復活。
ええっ!?ひょっとして五蛇将からの挑戦状ですか?ひえ~っ!
場所は、「デルクフの塔」の「天輪の場」……ですって。いったいそこで、どんなすごいコトが……?
デルクフでやんの?
どうして。
……ま、それにしてもあの五蛇将が教授を請うとは付き人君もずいぶんと出世したもんです……これもひとえに師である、わたくしの指導鞭撻のたまもの……。ですから、いいですね?
師になり代わって炎蛇将にひと泡吹かせてやるのです!
ガダラルへの恨みが深いわ…。
傭兵キャンプ参加券を手にいれた!