炎熾す鎌 其の参

ハイドランジアを取りに来たぞーい。
さっきイベント起きた所を調べたらいいのかな。

あれ?何もない。
最初の所かな。

あれ?
何も起こらない。

えっ、他にどこを調べれば!? 
助けて用語辞典ー!

ゼオルム火山のトロール族(戦・赤)がドロップする。ドロップ率は良くない。

りぃ 敵のドロップ品かよ!!!

…。
まさか…。

/itemsearch ハイドランジア

ハイドランジアは次のストレージに存在します。
モグサッチェル

りぃ 持ってるやんけーーー!!!

ファリワリ おや、まあ、付き人君。結局、スライムより足が遅かったようですね。

くっ…。
持ってたのに。

ファリワリ でも、ま、いいでしょう。シャヤダルさんと待ち合わせているのですが、なかなかお忙しいようで、まだ……

シャヤダル ……おお、お前たち!
ファリワリ あぁっ、シャヤダルさん!待ちくたびれて、苔むすところでしたよ!で、どうしたのです、そんなに慌てて?

シャヤダル それが……査問を担当されているマルザーブ閣下が、業を煮やされてついに、委員会の招集を……

あらま。

Malzaabマルザーブ ルガジーン将軍……ここでゆっくり茶飲み話に興じるほど君も私も暇ではないはずだ。
ルガジーン 先ほど、ナジュリス将軍を使いにやりました。今度こそ、必ず。

天さん毎回こんな事やってんの。
大変すぎる。

マルザーブ やれやれ、仮にも軍籍にある者が将軍の使いがないと、出頭もできぬとは。それとも、顔を出せない理由でも……

ルガジーン いえ、決して!ガダラル将軍は、多少血気にまかせて行動するきらいはありますが、その……優秀な武人です。
マルザーブ 私も、その点を疑ったことはない。東方戦線における将軍の戦果は目覚ましかった。だからこそ、捕虜交換でも、最優先でリストに加えたのだ。

捕虜交換の最優先?
以前捕虜になったことがあるのね。

マルザーブ ただ、物事には守らねばならぬルールというものがある。特に、我々軍人はな……。
ルガジーン ……。

マルザーブ おい。どれでもいい。ガダラル将軍の容疑をお聞かせしろ。
Habadahl はっ。

Habadahl ひと月前の軍議にて意見の対立したアニザーム将軍に鉄拳をふるい前歯4本を始め、全治1ヵ月の傷を負わせました。
ルガジーン ……。

えええ…。

マルザーブ 次!
Habadahl 先日、茶屋にて傭兵と口論の末、大鎌を振り回して食器・茶器数百点を粉砕。被害総額、黄金貨約400枚!
ルガジーン …………。

ええええ…。

マルザーブ 次!
Habadahl 近頃、市内で侵入報告の相次ぐ東方の間者「テング」について、ガダラル将軍が手引きしているのを見たという報告が……

ルガジーン バカな!それは、あり得ぬ話だッ!

あっ、ナジュリス。

ナジュリス 大変です!あの……。
ルガジーン 失礼……。

ルガジーン ……ガダラルはどうした?
ナジュリス それが……縄で縛ってでも、連れてくるつもりでしたが彼の将校室はもぬけの殻でした。

ナジュリス おそらく、ガダラルはこの査問委員会の権威そのものに反発しているのでしょう。でも、このまま委員会の心証を悪くすれば……。

ルガジーン ……よくて、銃殺だ。

えええ!?

ルガジーン ……申し訳ありません。ガダラル将軍は高熱を発して本日、出廷できないそうです。

マルザーブ はっはっは。炎蛇将が、高熱を発したとは笑わせてくれるわ。

痛烈な嫌味。

ルガジーン いま一度!いま一度だけ、日を改めて再審議の機会を!次こそは必ずや、私が将軍を出頭させます。
マルザーブ よかろう。天蛇将の顔に免じて、もう一度だけ猶予を与えよう。だが……二度はないぞ。

シャヤダル ……というわけで一刻も早く、ガダラルさまを探し出さねばならないのだが……たとえ、見つかったとしても、あのご性格。すんなり出頭していただけるとも思えない。ああ、どうしたら……。

どうしたら…いいかねぇ……。

ファリワリ ……あのー、シャヤダルさん。お悩み中のところ、恐縮ですがじつは、ゼオルム火山で……

シャヤダル なんだと……?もし、それが事実なら、本当にガダラルさまが内通している可能性が……

シャヤダル いや、しかし
ガダラルさまに限って、そのようなことは……

シャヤダル ……待てよ。お前たちが一連のことを目撃したのは、ごく短時間、しかも断片的にすぎないんだな?
ファリワリ ええ、まあ。途中で見失ったりしましたし……

シャヤダル ひょっとして……目撃者に仕立てられたのではないのか?
りぃ !!

ファリワリ ええっ、まさか!?
シャヤダル それらすべてがガダラル将軍の仕業だとするなら、まるで見てくれ、と言わんばかりの行動じゃないか?

ファリワリ ……いわれてみれば。なるほど……。

ということは、黒幕はあの時近くに…?

ファリワリ ……あ、そうだ!それから、現場で、こんな花を拾ったのでした。もしや、何か将軍と関係があるかと思い……

シャヤダル これは……ハイドランジア?東方原産の高価な花だ。向こうでは「アジサイ」と呼ばれていると聞く。……友人の絵師の受け売りだがな。
ファリワリ そんな高価な花を捨てていた?……はっ!!もしや、東方出身者にだけ解読できる符丁の役割を果たしていたとか!?

紫陽花だったのか。

シャヤダル いずれも憶測の域は出ないな。すまぬがお前たち、もう少し調べてくれないか?軍務に縛られた私だけでは、限界がある。
ファリワリ いいですとも!このまま、おめおめと引き下がっては、わたくしの義に背くことになります。もう一度、ゼオルム火山に行ってみましょう!

ファリワリ 付き人君が、ね!!
りぃ そうと思ったよ!

ファリワリ (いやあ、ほら、わたくし新曲の準備で忙しくて……もし発表が遅れたら皇国どころか、全人類の損失ですから!ってわけで、このハイドランジアは、付き人君に預けておきますね!)

ハイドランジアを返してもらった!

くっ。