彼の世に至る病

入れるかなぁ。

ロスティーニュ これは、りぃ殿、先日は失礼いたしました。ラジュリーズ殿から話は伺っております。どうぞ、お通りください。

顔パスになった!!

ラジュリーズ ……お考え直しください。ナグモラーダ殿!

ナグモラーダ ならん、既に、デスティン国王にはご報告申し上げたのだ。

あっ!コイツ、学者クエには出てきてたけどミッションにも出てきやがった!!

ラジュリーズ しかし……!それでは民は納得せんでしょう?

空気を読まず堂々と入って行くぜ~~。

ナグモラーダ ……ん、あの者。

学者クエで会ったの覚えられてるのかな。

ナグモラーダ 来客か。では失礼する。
ラジュリーズ お待ちください。彼女は、ウィンダス連邦、コブラ傭兵団のりぃ。連合軍の一員です。

ナグモラーダ ほう……。

ラジュリーズ りぃ、きみも、連合軍のひとりとして、ここで、ナグモラーダ殿をお引きとめしてくれ。
りぃ なんで?

あんまり関わり合いたくないなぁ。

りぃ あっ、それよりも…。
ラジュリーズ ……ん、薬?ちょっとまってくれ、今取り込み中でな。

ラジュリーズ ……ナグモラーダ殿がただならぬ報せを、お持ちになられた。なんでも、ジュノは、これから獣人軍に……

ナグモラーダ 降伏する心づもりだ。
りぃ はぁ!?

ラジュリーズ ……先よりジュノ周辺で繰り広げられている大規模な攻防、知ってるだろ?
りぃ 参加したよ。

ラジュリーズ 度重なる獣人軍の猛攻がすさまじくてな、抵抗を続けるも、兵力を消耗するばかり。もはや、これ以上は、保てねえんだと……。

ナグモラーダ このまま徒に国力を削がれ続けるよりは、降伏を受け入れようという大公のご意思だ。
ラジュリーズ しかし……。

んんー??

まぁ、あやつらにしたら結果ノイズが除去できればいいわけで、そのための最善策を打ち続けるだろうから人や国がどうなろうと気にしないわなぁ。

ナグモラーダ ひいては、3国も、我々に続く準備をなされよ。

ラジュリーズ ……自分が。

ラジュリーズ 自分が、国王に、改めてジュノへの派兵を進言しましょう。どうか、それまで……

ナグモラーダ お心遣いはありがたい。……が、おそらく、無駄であろう。サンドリアとて、敗戦続きで窮状は同じ。無理をしていただくのは忍びない。
ラジュリーズ ……フ。我が国の軍では、心もとないと申されるか。

ラジュリーズ では、自分が、ウィンダス、バストゥークに赴き、同様に、ジュノへの派兵をお願いして回りましょう。

ラジュリーズが!?

ラジュリーズ それで、如何か?
ナグモラーダ ……。

ラジュリーズ ナグモラーダ殿!
ナグモラーダ ……話くらいは、してみよう。しかし、大公のご意思はかわらんだろう。

どっちでもいいだろうから、有利になりそうなら意思が変わるのでは。

ナグモラーダ ……時間の無駄だ。失礼する。

ラジュリーズ ……。

ポーシャ ラジュリーズさま、どちらへ……?

ラジュリーズ 決まっている。国王に謁見しにいく。ジュノへの出動を要請しなくては。

リリゼット ……大丈夫かな?

うーん…。
サンドリアに余裕が無いのは本当だしなぁ。

ポーシャ …………。

ナグモラーダ ……心配か。

びっくりしたー!まだおったんかーーーい!!

ポーシャ ……っ!!

ポーシャ ……な、ナグモラーダさま……

ナグモラーダ ……ラジュリーズ殿は、胸が、お悪いと見えるな。

分かるのか。

ポーシャ ……!あ、あの、お願いです。そのことは、どうかご内密に……

そこは「何のことですか?」ってすっとぼけないと!

ナグモラーダ ……了解した。

了解するんかーーーい!

脅しの材料にするのかと。

ポーシャ よかった……。
ナグモラーダ ……。

ん…?

なんでなめまわすようにじっくり見てんの。

ナグモラーダ ジュノに良い薬師がいる。なんなら、薬を処方させよう。

ポーシャ いえ、あの。大丈夫です。薬なら、りぃさんたちが持ってきてくれたみたいで……

サックリ断ったぁ~!

ん?

ポーシャ ナ、ナグモラーダさま?

てっ、てめえ、このフラれ男何やってんだ!!!

ナグモラーダ 悪いことは言わぬ。私と一緒に来い。

近い!!!

ナグモラーダ 今はわからぬだろうが、それが、貴女の、ひいては世界のためでもある。
ポーシャ ……は、はい?せかい……?

どういうこと。
ジラート関係の人たちがガッツリ関わってくるの?
それにしても未来予知とかはできなかったよね?

…もしかして時を渡ってきた人が?

ナグモラーダ さあ……

キモイキモイ!!

払いのけた!

ポーシャ ……触らないで。ただの踊り子風情と思って見くびらないでください。

よくやった!!
離れる時にビンタかましてやっても良かったのよ。

ナグモラーダ ……フフフ。そのご気丈。さすがと申し上げられましょう。失礼致しました。お許しください。

敬語…?

何かを、知ってるんだな?
何かはまだ分からないけれど。

ポーシャ ……ふぅ。なんなの……?

怖かったよねえええええ!!!

ちょっと悲鳴上げてくれたらすぐにボコしに行ったのにぃ。
よく頑張ったよぉ。

ラジュリーズ 出動許可が下りた。鉄鷹騎士団、鉄羊騎士団がジュノに援軍に向かう。オレは、他国を回ったのち、ジュノに合流する予定だ。

なんと。
王はここが最後のチャンスと読んだのか。

ポーシャ で、でも。そのお体じゃあ……

ラジュリーズ 心配ない。支度をして、く……グゥッ……

全然ダメやんか!

ポーシャ ラジュリーズさま!

リリゼットは産まれた時からずっとこの様子を見てたのか…。
また目にするのはつらいよね。

ラジュリーズ だ、大丈夫だ……
ポーシャ ……こんなお体では、長旅は無理です!

ラジュリーズ ダメだ。ボーレル卿にも、ご協力していただけることになったのだ。ここで行かずにどうする……

ボーレル卿…ハルヴァーか。

リリゼット ……あ、あの。

リリゼット ……これ!薬です。使ってください。それと……

リリゼット わたしたちに、代わりに他国を回らせていただけませんか?

えっ!?

ラジュリーズ !?
リリゼット りぃは、地理にも詳しいし……うってつけです。行かせてください!

いやでも、サンドリア騎士団の団長が行くから意味があるのであって、私たちが行っても門前払いになるだけなのでは!?

リリゼット ハルヴァー宰……じゃなくてボーレル卿がご一緒してくださるなら、心配ないですよね?

そのためのハルヴァーかぁ~~~

ラジュリーズ ……。
ポーシャ ラジュリーズさま、大丈夫、ふたりならきっとできます。まかせましょう。

ラジュリーズ ……わかった。りぃ、リリゼット。よろしく頼む……。

リリゼット はい、おまかせください!

ラジュリーズ行くの無理だろうし、仕方ないかぁ。

ポーシャ さ、ラジュリーズさま、ひとまず横にならなくては……。こちらへ……。

ハルヴァー・M・ボーレル ……まさか、マヤコフ舞踏団の踊り子と、道中一緒することになるとは。

まさか現代の初見で他国民の私をけちょんけちょんに貶してきたハルヴァーと旅をすることになるとは…。

リリゼット リリゼットでっす!よろしくお願いします!

リリゼット こっちは、パートナーのりぃ。
りぃ どうもー。

リリゼット わたしたち、タッグを組んでいて先日は、ラヴォール村で、ドラゴンをぎったんぎったんにしました!

リリゼット 腕には、ちょっと自信があります!
りぃ えっ?おっ、おう!

ハルヴァー・M・ボーレル ……う?うむ?まあ、戦時下とあって、どこの騎士団も人手不足だからな。戦力は大歓迎だ。協力、感謝する。

リリゼット はい。じゃあ、さっそく出発しましょう!
ハルヴァー・M・ボーレル うむ、ウィンダス連邦には、元老院警備隊のベルダガルダ。バストゥーク共和国には、戦略指令局のラドフォードという知己がいる。

ハルヴァー・M・ボーレル 彼らに、これから赴く旨の公文を出しておいた。それぞれ元帥と大統領に、取り次いでもらえるはずだ。訪ねてみよう。

リリゼット 了解です!