神子さま上にいる。
月が見えてるのかな。
失礼しまーす。
りぃ…。
来てくださったのですね。無事でよかった。あなたとはあれきりでしたから心配しておりました。
ああっ、いろいろともったいないっ。
心配してくれる心も、わざわざ降りてきてくれることもっ。
あの時、あなたの心にも神獣さまのお声が届いたことでしょう。
「…人よ、そう、それが…未来を作る力なのだ。」ってやつですか?
そう、神獣さまは私たちに、ウィンダスの未来を、ウィンダスの始まりを約束してくださいました。
しかし、それは始まりだけ。まがつみの玉は光を失い、月詠み…そして星読みも行うことはできなくなりました。
まがつみの玉の力は全部フェンリル復活に使ったし、月詠みで未来の出来事を望まなかったから、星読みで見ることも無くなったしね…。
この先、ウィンダスになにが起きるのか、私が知ることはできない。私が従うべき星の導きは、失われてしまった…。
神子さま…。
りぃ、けれども、心配しないで。私は大丈夫。
神子さまっ!
ずっと悩みが絶えなくて、内向きになってた神子さまの気持ちが、めちゃくちゃ前向きになってる!
あなたのおかげで、私は知ったのです。私が進むべき道を。
な、なんと!?
私は、ウィンダスの民に導かれる。なによりもウィンダスの民が幸せであるように、その道を探して進むのが私の役目。
あああっ、理想の国のトップの姿!!
…りぃ、もちろんあなたも、ウィンダスの民…私を導く大きな星のひとつです。
はわわ…
さぁ、共に行きましょう。すべてが終わり、すべてが始まった…私たちのウィンダスを導くために。
神子さまめちゃくちゃ強くなった…うっ、うっ。(感涙)
ウィンダス連邦……
魔力に満ちた水と、偉大なる大樹の恵み。
月と星の加護を受けし、それはそれは、古き都。
あれっ、神子さまが星の大樹の外に出てる…!!!
もうずっと長い間出てなかったよね?
庶民と会うことなかったよね。
この国にはある伝説がある。
はるか昔、飢えと寒さに彷徨える民は
まばゆい星に導かれてこの地に至ったというものだ。
まばゆい星は天へ戻るときに
自らの声を聞く神子をこの地へ遣わした。
その神子は星の神子と呼ばれ、
ウィンダスに繁栄と栄華を約束した。
ガードがちゃんと護衛してる。
いきなり神子さまが来たから、ぶったまげただろうなぁ。
はああああ!!
神子さまが市井の人と触れ合ってるぅうぅぅ!!!
博士も来てるわね。
「すべてが終わり、すべてが始まった…」
始まりの神子が約600年分計画を立てていた第一次月詠み時代が終わって、今の神子さまの未来計画なしの第二次月詠み時代が始まった。
第一次月詠み時代は星月の力で物事を動かしていたけれど。
第二次月詠み時代は星月の力に頼らない、人の力で未来を切り開いていく、そういう選択をした神子さま。
国の長である自分が、民を知り、交流を重ね、より良い政治ができるようにするためのッ…努力ッ…
み゛ござま゛ぁ゛(号泣)
しかし永い時が過ぎ、滅びの時はやってきた。
月は陰り、星は語らず、民は道に迷う。
自らが輝けることを忘れて……。
その輝きに気づきたるは、
自らを知る者。
勇気を知る者、正義を知る者、真理を知る者。
そして現れたるは
未来を作る、意志ある者。
その輝きこそ、すべてを照らすしるべとなろう。
……さぁまた、この地に願いの星が生まれ落ちた……
ここに再び始まるは、
この世に生まれ落ちる、すべての星々の
それはそれは永い物語である……。
ウィンダスミッション ー完ー。
はあぁー!
いいお話…。いいお話だった…ッ。
(*T^T)ズビーッ
…ズビッ。
クピピ書類見つけだしてくれてたー!!
書類あったんだね。ありがとー。
ランク10…それは伝説の領域、前人未踏の地…。
え、そんなに?
おめでとうございますなの!ランク10になったので、あなたのご活躍を一冊の本にして、図書館に保管してもらうことになったなの!
ええーっ!?
ウィンダスの魔法学校の教科書にのって、みんながあなたにひれ伏して、ウハウハでルンタッタな生活の始まりなの!
ぎ、逆に嫌だ!!静かに暮らしたいっ!!
でも、残念でしたなの。あなたの活躍は、おおっぴらに語れるようなものじゃなかったのなの。だから、禁書の仲間入りなの。
ゲボォ!禁書!!
それもどうなの!!
…まぁ、元気だすのなの。クピピは、あなたの活躍を忘れないのなの。それで満足するのなの~!
うん、ありがと…。満足する…。
ほほう、冒険者くんか。カラハバルハから聞いたぞ。なんでも大いなる獣を蘇らせるために、大活躍だったそうじゃないか。
ん?カラハバルハに聞いたの??
…お?おかしいな?カラハバルハは死んどるよな。ありゃ夢か?
ええーっ!?
そんな、現実と分からなくなるほどリアルな夢見たの?
まぁ、夢でも変わらんだろ。カラハバルハは、おまえさんにありがとうと言っておったよ。
え、そうなの?伝言ありがとう。
カラハバルハ…。
20年前に魔導球がヤグードに奪われてイヤアァァァアァ!ってなったところからずーっとやきもきしながら見てたんだろうな…。
心痛お察しいたす…。
そしてワシには、貸した魔法人形を早く返せと言っておった。ガハハハ!
死後20年経ってまだ言われるってどんだけよ!早く返してあげて!!
カラハバルハ、生き返ったもののまともに意思疎通できなくて、神子さまとお話もできなかったのかな…。と思ってたけど、コルモルの夢枕に立つくらいなら、神子さまのところにも絶対行ってるね。よかった。
…もしかして、幽霊になってジョーカーの中にでも入って、心の院でこっそりと悠々自適に暮らしてたりするんじゃないの?
カラハバルハならやりかねない気がするよ。
…あのカラハバルハが手の院の禁術というもので、生き返っていたそうですな。アプルルから聞きましたよ。
あー、そっか。
先に魔導球に神子さまの力が働いて、ジョーカー→カラハバルハの順番で蘇った可能性も。
卵が先かニワトリが先かみたいな話かな…?
ま、どっちでもいいかー。
ゾンパジッパは学生の頃から、カラハバルハの後を追いかけておりましたからな。手の院の禁術を施したのは、彼なのでしょうか。
あっ、カラハバルハが自分でやったのかと思ってたけど、そういえばどうなんだろう。
誰がやったとまでは言ってなかったよね。
もしもそうならば、ゾンパジッパは禁を破ったということになります。このままボヤーダ樹にいてもらったほうが、彼のためにもなるということですな。うむうむ。
はっ。そうしとこう、うん。
もうエースカーディアンいないから、ゾンパジッパはボヤーダ樹から出てこれるじゃない!出てきたら、アジマルとアプルルちゃんの心労が増えて、ひいてはウィンダスに悪影響が!!
ボヤーダ樹に20年いても困ってないみたいだったから、このままでいいと思う。うん。
ああ、まったく残念ですわ。あんなに素敵な手袋がせっかく手に入りましたのに。
常夜の手袋のこと?
まさか院長の指輪5つ付いたまま、ちょろまかするつもりだった…!?
相手を殺してでも手放したくはなかったんですけれども……、アプルルが「手の院の予算3年分で買い取る」というから、仕方なく売ってしまいましたの。
ヒィ!だからいつもアプルルちゃん赤字なのよ…!
きっと最終決戦でカーディアンを麻痺させるときに使ってたのね。
わたくしも、まるくなりましたわね。そうそう、満月の泉での戦いに呼ばれなかったことも、恨んではおりませんのよ。
ガクガクブルブルガクガクブルブル
…ただ、少しばかり呪わせていただきますけどね。オーホホホホ!
いやあぁぁあぁ!!
待ってたぞ!アジドマルジドを見かけんかったか!?どうしても捕まらん!
なにかあったの?
口の院院長が神々の書の中身を知っているというのに目の院院長の私が知らんというのはどういうことか!
あ、なるほど。
確かに言いたいことはわかるよ。
私こそが、神々の書の中身を知る権利があるというものだ!神子さまに直訴せばならん!
が、がんばって。
星月の力は復活したから、神々の書も魔力取り戻したよね。
でも、神子さまのまがつみの玉は力を失ったから、神々の書を開くサポートできないよね。
ということは、アジマルレベルの魔力が無いと、開けないのでは。
が、がんばれトスカポリカ…。
というわけで、ウィンダスミッション全クリアです~!
連邦制式礼服もゲット!
可愛い~!!
さーて、次のミッションは…。
ジラート終わったし、プロマシア…ではなく!
まず3国やっつけちゃおうかと思いまして。
物語は一巻から順番に飛ばさず読みたいタイプなの!!
いくつかクエストクリアした後に…
サンドリアに移籍するぞーい!