マック爺の葛藤

りぃ マック爺ー。オズトロヤ城に行きたいんだけどさ、何か道具が必要らしくて。知らないかなぁ?
マック爺 お前さんがなんであんなところへ行きたがるんじゃ?

りぃ うーん、なんというか、大使館員のお仕事?
マック爺 まぁ、いいわい。お前さんがあそこで痛い目にあおうとわしには関係ないことじゃ。
りぃ ああっ、つれないわっ。

白タルの散歩道

マック爺 ヤグードの松明が必要じゃ。松明といっても普通のではないぞ。ソロムグ原野の木から特別にこさえたものじゃ。
りぃ 在庫はありますでしょうか?
マック爺 残念なことに切らしとる。
りぃ Ω ΩΩ< ナ、ナンダッテー!!

マック爺 フィックなら予備を持っておるかもしれん。
りぃ なぜにフィックが?
マック爺 時々あいつにはわしの用事でオズトロヤにも出かけてもらっているからな。
りぃ えっ、一体何をしに…?

マック爺 あやつ、また街中をほっつき歩いとるな。まったく、わしにはなぜああ人間と親しくしようとするのかさっぱり分からん。
りぃ 人間の街に住んでるマック爺から見てもフィックは変わってるんだ?そっかぁ。

白タルの散歩道

フィック マック爺、帰ったぞ。
マック爺 フィック、今お前の話をしとったところじゃ。お前、ヤグードの松明を持っておらぬか?

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フィック フィック、それ持ってる。
マック爺 じゃあ、こやつに1本くれてやってくれ。
フィック お安い御用だ。フィック、ちょうど今からオズトロヤ城へ行こうと思ってた。
りぃ ありがとー!フィック。

かわりに何か他のアイテム持ってきてとか言わずにくれるとか、フィック本当に優しい。

マック爺 はて、オズトロヤ城に何の用事が?わしは何も頼んだ覚えはないが…。

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フィック フィック、さっきフェレーナと遊んでた。でも、フェレーナ、元気ない。フィック、その理由知ってる。近頃、街の外で獣人騒がしい。フェレーナ、それで元気ない。

大公宮からアルドにあんな指令も来てたしね…。

フィック だからフィック、オズトロヤ城へ行って騒がないよう頼んでくる。
りぃ えっ?

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フィック きっと外にいる獣人たちもフィックみたいに姉ちゃんたちと仲良くできるはず。フィック、そう信じてる。
りぃ えっ、いや、うん、信じたいけどさ、ちょっと待って。
マック爺 …。そうか、きっとそうじゃな。
フィック じゃあ、行って来る。

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マック爺 フィック…。
フィック なんだ、マック爺?

マック爺 フィック、気をつけてな。
フィック 心配ない。フィックがうまく話してくるから。

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りぃ ちょっと!マック爺、止めようよ!1度呼び止めたのは行かせたくなかったからでしょ?行かせて大丈夫なの?闇王復活させるってテンション上がってる獣人が話聞いてくれる!?

マック爺 わしらの代ではどうしてもかつての争いの記憶が、お前さんらとの間に溝を作ってしまう。
りぃ うん、それは仕方ないと思うよ。

マック爺 じゃがフィックらの代にはそれも埋まるのかもしれんの…。いや、埋めようとせんと埋まらんじゃろうな。
りぃ 埋めようと…してるから可能性にかけて止めなかったの?

いやでもさ、普通に考えてさ、交渉術も何もない、つたない喋りのフィックが、聡い上にオラオラ状態のヤグード相手に話聞いてもらえるわけないじゃない!

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フェレーナ フィック…?フィックはいる?
マック爺 フィックなら今さっき出て行った。オズトロヤ城へ行くとか言ってな。表で会わんかったか?

フェレーナ いえ…。さっき、獣人狩りをしてる冒険者がいるって話を聞いて心配になって来てみたの…。
りぃ ええっ、新たなる不安要素!?

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フェレーナ 街にいればまだしも、もしダンジョンで冒険者にぶつかったら、人に悪さをする獣人と間違われて危険かもしれないって、いつも言ってるのに…。
マック爺 仕方あるまいよ。実際にあの子は獣人なんだし、ここではあの子も、わしも、しょせん余所者にすぎん。

達観してるなぁ。
マック爺はどうしてジュノに住み続けてるんだろう?

白タルの散歩道

マック爺 まあ、向こうにいったところで、やはり余所者扱いなのは変わらぬのじゃが…。それでもここより幾分かはましじゃからな。
りぃ ここよりましなんだ?うーん、大丈夫なのかなぁ。

フェレーナ フィック…。なにか、胸騒ぎがするわ。

白タルの散歩道

マック爺 あの娘は人でありながら、わしらのような獣人でしか感じられぬものを感じ取れるようじゃ。
りぃ フェレーナにそんな特殊能力が?

マック爺 あやつとフィックが新たな橋を架けてくれるかもしれん。
りぃ だったらいいけど…。

マック爺 もっともあの不思議な力を利用しようとする輩もおるかもな…。
りぃ 絶対いるよ!あ、でもアルドがそこらへんはしっかり警護つけてるかな?

マック爺 ウム、これは少ししゃべり過ぎたようじゃな。

マック爺…。
先の大戦を経験して、人間と獣人がそう簡単に仲良くできないと分かってて。
でも、人間も獣人も良いヒトがいると分かってて。そうでないヒトもいるって知ってて。

戦争を知らない世代だったら仲良くできるのかもしれないと、フィックを見て思うけど、世の中を見るとそうでないのかもしれないとも思う…。

きっと、こんな心理。かな?

りぃ 手を取り合うことはできなくても、フィックみたいなヒトばかりにならなくても、マック爺みたいな考えの人が増えることでもみんなが仲良くすることはできるんだと、私は思うよ。

獣人拠点に入るためのアイテム。
フィックからもらったヤグードの松明の他に必要なもの。

白タルの散歩道

Sattal-Mansal あんた、アルド様に銀の鈴しかもらわなかったのか。ボスもホントに意地が悪いなぁ…。
りぃ ええっ!何なのよアルド!!!

Sattal-Mansal ベドーはね、他に妖光の数珠と漆黒のマチネーがないと、行けない場所があるんだ。なんならオイラがなんとかしてやってもいいよ。
りぃ お願いします(T-T)

というわけで、ベドーでサクッとクゥダフの呪符とクゥダフの卜占甲を取ってきて交換してもらったよ。

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りぃ え?クァールの生肉が欲しいの?

多分2年位前に取ったやつだけどカバンの中にあったから、これをどうぞ。モグたんご自慢の保存技術で取りたてほかほかと同じ状態だと思います。たぶん。

お姉さんが病気?になっちゃって生肉が必要なんだって。
長いクエストになりそうだからまた今度できたらいいな。

なんでこんな普通の少年がダボイ村紋章を持ってるか、その理由も分かるのかな?

りぃ さあ、次はいよいよ獣人拠点に乗り込むぞー。