超優秀なウィンダス大使館員が帰ってきましたよーっと。
これが魔晶石か…。間違いない、これらの石にはクリスタルと同種の力が秘められている。不純で汚らわしいが、はるかに強力だ。
同種の力…同じではないのね。
なるほど、ヤツらがそれぞれの拠点に居座ったのは、偶然ではなかったらしい。獣人どもも、おおきな力に導かれているということか…。
おおきな力…きっと闇王ではないのね。
おそらく、それは、ジラートへ繋がる話…。
ふん、面白い。となると、そろそろ本腰を入れて、連中を排除にかかった方がよいかもしれぬな。
ご苦労だった。受け取るがいい。飛空艇パスだ。これがあれば、ジュノと各国とを飛空艇で自由に行き来できる。
やったー!ありがとうございまーす!
…ん?ちょっと待って。
気になってしまったよ。
カムラナートの服それ何?マント?マントなの?
動きやすいように袖を切り分けて、背中の部分の布くくってるの?
更に重力に逆らってそそり立つ襟!
完全に悪役の襟やん!!
上半身も布を巻き付けているという独創性。
やべぇ…やべぇ…
この3種の石だけではまだ不十分ですが、これをそれなりの数たくわえ、ズヴァール城の地下深くに眠る第4の力と合わせたならば…。ひょっとしたらその時、闇の王は本当にこの地によみがえるかもしれません…。
第4の力って、はっきり言ったわね。
何があるか知ってるのね。
しかし、そうなると20年前の戦いでズヴァールの最奥部を封じた護符がジャマになるはず。それを取り除くためのカギは、たしか3つに分けられて、3国それぞれに大切に保管されている、とか…。
カムラナート様!
どうした?騒々しい。
ハッ、それが…たった今極秘で知らせが入ったのですが、3国の首脳が襲撃された模様です。
ええっ!?極秘情報をただの大使館員がいる目の前で報告しちゃっていいの!?
なんだと…?獣人ども、か?
ハッ…。
ん?あの黒い服の怪しいヤツじゃないのかな?あれも獣人?
…ヤツらの方が先に動いたか。ふん、獣人どもめ、いよいよ本気で仕掛けようというわけか、こざかしい。
闇の王の復活か…。しょせんは獣人のやからと気にとめてもいなかったのだが…。
人間の方が後手後手に回っちゃってるのね。
まぁ、それはいい。君もすぐに大使館の方へ戻ったほうがよいのではないかな?
あっ、そうかも。戻りますー。
今後もそなたらの力を必要とする時が必ずや来るかと思う。その時までごきげんよう。
あ、はい。ごきげんよう…。
ごきげんよう?
えっ…言葉遣い、えっ?
え?…えっ?
ねぇねぇ、何か面白いこと、なかったの?
うわびっくりしたぁ!!
いや、言わなくてもいいよ。
何が面白いって、あんたの兄弟がかなり珍妙…え、言わなくても分かってるって?
ん?
へぇ、オズトロヤ城でフェレーナって名前のお姉ちゃんに会ったんだ…。
えっ。
そのお姉ちゃん、獣人と仲良しだったんだ。ふーん、もしかすると一緒に遊べるかもね。
記憶を読んだの!?カムラナートよりやべぇ!!近づいちゃダメだ!
ウォルフガング、ウォルフガングはいないかい!?
なんでございましょう、エルドナーシュ様。
いたのかい!!
フェレーナという人を連れてきてくれない?アルドってやつの妹だってさ。
ハッ。しかし、なぜそのような女性を…?危険人物でしょうか。
ううん、違うよ。面白い力を持ってるみたいだから一緒に遊びたいだけさ。あと、このことはカムラナートにはナイショだよ。ビックリさせたいからね。
了解しました。では、早速。
フフッ、楽しみだよ。
やばい気しかしない!!
だいじなもの:飛空艇パスを手にいれた!
とはいえ、いち大使館員にできることは無いので、大使館に無事責務を果たしたと報告に行くよ。
待っていました、りぃ。任務ご苦労です。
やったー!ウィンダスランク5だー!
大任の後に休む間もなく申し訳ありませんが、祖国ウィンダスが危機に瀕しているらしいのです!
そんなに大変なことになってるの!?まさか神子さまに何かが?
あいにく大使は留守なので、代わりにこれを持って、すぐに本国へ向かってください。私はここで情報収集につとめます。
また大使どっかに行っとるんかい!
大使自らそんなに動くなんて、何を調べてるんだろう?
だいじなもの:ジュノへの急報を手にいれた!