行き先はウガレピ寺院と教えてもらったものの、そこのどこに行けばいいか分からないし。というわけで今回も用語辞典に頼って一発解決だふはははは。
この扉を呪われたカギで開けるんだって。
呪われたカギも何故か持ってたからすんなり通過じゃ。
ルクスス見っけ。
こんにちはー。
ん?あなたは前に、フェ・インの封印護符の件でお世話になった冒険者ですよね?
ですー。お久しぶりです。
あたしを捜していたんですか?それはまたどうして…?
かくかくしかじかで。
…そうですか。リーペホッペは心配症ですからね。あたしがイルクイル氏のように、得体の知れない死を迎えるのが心配なんでしょう。
イルクイルの死因って何だったんだろう?
イルクイル氏は、ウィンダスの伝説を追っていました。ウィンダスがどうしてできたのか、あたしたちタルタルの祖先を導いたのは、いったい誰だったのか。
けれど、鼻の院の皆は、この研究をよく思ってはいませんでした。あたしたちの祖先を導いたのは「大いなる星」で良いのです。あたしたちは、星に護られた民でありたいのです。
心の院にあった、ホルトト遺跡の伝説に関するにとても古い歌に出てきたやつだね。
「まばゆい星に導かれ、民はかの地に辿り着く。緑に萌ゆる楽園を、とこしえの地と見つけたり。」
まばゆい星っていうのが、大いなる星と同義なんだろうね。
ただ、イルクイル氏は北の地で何かを掴んでしまったのでしょう。だから、鼻の院を辞めてまでここへやってきた…。
鼻の院やめてたんだ?
北の地で何かをつかんでからだから、北方調査から帰ってきた後だよね。
その後、イルクイル氏はここで最期の時を迎えてしまいました。いったい、ここで何があったのでしょう?
この部屋で亡くなってたの?
得体のしれない死?
自然死か、病気か殺害されたかとかも分からなかったのかな。
ケルトトが瞑想で見たこと…イルクイル氏があたしをここに呼んだ理由は、真実を告げるためではないのでしょうか?
あたしはそれを知るために…
!!
わあー!?
突然なに!?
ぐっ…
グラビトン!!
ジラートミッションで何度も出てきて色々教えてくれた、クリュー人。
ウィンダスミッションでも出てたんだ!
全然覚えてなかった!!
ウィンダスの子らよ、よくぞ来た。はるかなる昔、我らがかの地へ導いた子らよ…
我らがかの地へ導いた?
あ、あなたは…?
わたしゃ、グラビトン・ベリサーチ。クリュー人のなれの果てだよ。
クリュー人…。それはイルクイル氏の文献にあった…古代の2つの人種?クリュー人とジラート人…。
イルクイル、そこまで真実に迫ってたんだ。
古代人が今までここで生き延びていたなんて…!クリュー人とは、不死の人種なのですか?
ケルトト気づいて!この人半透明だよ!!!
いや、違うね。わたしゃ、もう生きてはいない。ここにあるのはこの地に残った、わたしの記憶と想いさ。
ジラートの王子のことだけじゃなく、タルタルのこともずっと気にしてたのかぁ。
神子よ、覚えていないのかい?わたしが生きていたはるかな昔。我らクリュー人が、おまえたち一族と共に月の地へと渡ったことを…。
はるかな昔に?
クリュー人とタルタル族が一緒に?
月の地へ渡った??
クリュー人が、タルタル族をサルタバルタに導いた「大いなる星(まばゆい星)」ってこと?
グラビトンが生きてたのは1万年前だよね。
ジラート国がメルト・ブローで吹っ飛んだ1万年前に、タルタル族は既にサルタバルタにたどり着いていた?
あ!
クリュー人の寿命、100年ほどだと思ってたけど、もしかして長寿の可能性?
1000年とか生きたとしても、9千年前?
それにしても、ウィンダスの歴史を見ると、「タルタル、ミンダルシア大陸に入植を開始」したのは、天晶暦200年ごろってなってるよ。
クリスタル戦争後20年の”現在”は、天晶暦884年だから、684年ほど前のこと。
684年で「はるかな昔」って言うかなぁ?
いや、グラビトンが生きていた時に一緒に行ったって言ってるから、この歴史が合ってるなら9300年以上生きてるってことになって、それはさすがに無いよね。
ウィンダスの歴史の記録が間違っている?
本当は何千年も昔に一部のタルタル族がサルタバルタに来ていた?
天晶歴200年ごろに、各地のタルタル族がサルタバルタに集まり始めたのが、「タルタル、ミンダルシア大陸に入植を開始」ということになっているのかな。
そして、リミララが魔法を発見して「初代神子さま」になったのが天晶歴219年。
そこから歴史が記録され始めた。
そういうことなのかな。
真実は語り継がれてはいないのか?始まりの神子に、我らが与えたホルトトの力、まさか失われてはないだろうね?
我らが与えたホルトトの力?
どういうことなのです?クリュー人がホルトトを…?
クリュー人がホルトト遺跡を…作った?
ウガレピ寺院はクリュー人が作ったものだったよね。
だから、ふたつの遺跡の作りがそっくりだったんだ!
…どういうことかまったくわかりませんが、ホルトト遺跡の魔法塔ならば、20年前にほとんど動かなくなってしまいました…。
なんてことだい!ならば、あの地に眠る「月の神獣」が好きに暴れているんじゃないかい!?
「月の神獣」?
大いなる獣のことだよね。
暴れるどころか、全く姿が見えないよね?
あの塔は、かの地に降り注ぐ月光をエネルギーに変える機関。あの機関が動かねば、月光の力は、移ろいやすい神獣の形をとる…。
ホルトト遺跡の伝説に関するにとても古い歌の、
「荒ぶる獣を抑えるは、まばゆい星のむつの指。羅星の渦が白々と南の空へ消える頃、蒼き泉が残されり。」
荒ぶる獣は大いなる獣。
大いなる獣は、月光の力が具現化した姿…ってことね。
まばゆい星はクリュー人のこと。
むつの指は、サルタバルタの魔法塔のことかな。6個あるし、おそらくそうよね。
蒼き泉はおそらく魔力を帯びた満月の泉。
羅星の渦が白々と南の空へ消える頃っては…。
羅星はおそらく綺羅星のことで、綺羅星は「大空に美しく輝く多くの星。」って意味だから、つまり、まばゆい星。クリュー人。
羅星の渦だから、クリュー人たち。ってことかな。
南の空へ消える…。ウィンダスの南には、エルシモ島。クリュー人がウィンダスを後にしてウガレピ寺院に移住したってことねきっと。
つまり、クリュー人がウィンダスを去った後も、ホルトト遺跡が稼働していて、月光の力を満月の泉にとどめてサルタバルタを魔力で満たしていた。と?
…ホルトト遺跡が壊れた今、月光の力が大いなる獣の姿をとってうろうろしているはずなのに、見かけない。
どこへいったの?
最後に大いなる獣を人が目にしたのは、
20年前の、カラハバルハの完全召喚の時?
神子よ、始まりの神子に我らが渡した「まがつみの玉」は、いまだに伝えられ、守られているのだろうね?
神子さまの胸元にある大きな玉、トスカポリカは「まがつみの星」って言ってたけど、グラビトンは「まがつみの玉」と。
いろんな言葉が少し違った名前でいくつもあるのは、時の流れとともに少しずつ変化していった結果なんだろうね。
…いえ、勘違いなさっておいでです。あたしは神子ではありません。あたしは、神子さまを支える5つの院の1つ、鼻の院の院長です。
さっきから神子さまに話しかけてる風だったのは、勘違いしてたからだったのね。
どういうことだい?じゃあ、そこの従者はなぜ、初代神子の書を持っているんだい?隠していてもわかるよ。それは、初代神子が月の力で書いた書だ。
ドキィッ!!!!
ここここれはアレがソレでコレした結果ドレだよってわけでして!!!
…なるほどね…。ホルトトの塔が壊れ、その書の力がなくなったか。あれから何千年も経つわけだから、とりたてて驚くようなことじゃないさね…。
あれから何千年も経つ?
やっぱり、タルタル族と一緒にサルタバルタに来たのは何千年も前で、ホルトト遺跡もそのころに作られたもの。なのかな。
ホルトト遺跡が壊れたのは、老朽化が原因だった?
けれど、小さき子供たち。おまえたちの迷える姿を見るのはしのびないね。昔、迷えるおまえたちを北の地から月の地へと導いたように、今も導きを示してあげよう。
おおっ!ありがたい!!
そう、わたしの力で、その書に魔力を戻してやるよ。ただ、わたしの力は、月の力ほど偉大な力じゃない…。
中身はすぐに消えるだろうが、それでも、少しの役には立つだろうよ。
どうやって魔力を戻す…?
ぎょえぇ!!