星の神子さまから行くように仰せつかった、ジュノにあるウィンダス大使館。ここだね。
こんにちはー。
ようこそ、ウィンダス大使館へ。本国から話は聞いているよ。せっかく着任したのにタイミングが悪かったようね…。大使は留守なのよ。
あれま。お仕事でお出かけ中?
デルクフの塔って知ってる?大使はある調査でそこに行ってる。そろそろ戻ってくるとは思うんだけど…。
ある調査って、なんだろ?
失礼する…。
あら。意外とちょこちょこ会うのね。
これはウォルフガング殿。何か用ですか?
大使殿はどこへ行かれた?
あらら。ウォルフガングもウィンダス大使に用事なの?
調査のためデルクフの塔へ行きましたが…。
デルクフの塔で調査?いったい大使は、あんなところで何を?
ウォルフガングにも心当たり無いんだ。なに調べてんだろうね。
公務に携わる身なのだから、不可解な行動は慎んでもらいたいものですな。それでなくても、貴国の上層部は…
あ、これ長くなるやつ!
受け付けのお姉さんじゃ親衛隊長止められないでしょ。
だ、誰か
失礼します…。大使はいらっしゃいますか?
モンブロー先生!助かったよー!
いやでもモンブローも大使に用事?
ウィンダス大使どんだけ人気なん。
モンブロー!?君が大使に何の用事だ?
大使は持病を抱えてらっしゃる。定期検診に来ただけだよ。
えっ、持病?
大変なやつなのかな。
いや多分、タルタルのことだから、1時間に1回必ず鼻ちょうちんができてしまうとかそういうことでしょ。
友人としてひとつ忠告しておく。市井の者が他国の大使と頻繁に接触を持つのは、いらぬ誤解を招くことになるぞ。
む。一理あるわね…。
前にも言わなかったかい、病気に国境はないって。医者と患者がいるだけさ。国籍も地位も関係ないよ。
さすがモンブロー。医者の鏡!!
フン、相変わらずだな。甘ちゃんなところは。だが、ほどほどにしておかないと、後で痛い目をみるぞ。
大使には、不注意な行動は慎むよう伝えてください。また後日うかがわせていただく。失礼。
大使がいらっしゃらないならここにいても仕方がありませんね。では、私も出直すとしましょう。大使によろしくお伝えください。
ふたりとも去っていった…。
え?なんだったの。
仲睦まじい様子を見せられただけ…?
いや、それはそれでアリですかね。
次はウォルフガングがデレるところとか見たいですね。
ウォルフガングはジュノ大公カムラナートの親衛隊長だ。大使になんの用があったんだろう?
ハッ!そうだ。本題はそっちよ。なんだったんだろうね。
そうだ。着任早々で悪いけど、あなたデルクフの塔へ行って大使の様子を見て来てくれない?
いいよー。なかなか帰ってこないのは心配だものね。
あそこは魔物の巣になっているから気をつけて。よろしく頼んだよ。
りょうかーい!
次はデルクフの塔だって。
大使なにしてるんだろうね?