王立騎士団のゲルスバ駐在隊からの報告なのだが、現在、オークたちがユグホトの岩屋奥でなにやら不穏な動きを見せているらしい。
ゲルスバに駐在隊とかいたんだ。
あそこに巨大な魔法陣が作られているのは、以前から冒険者より報告があったのだが、いまだその目的は判明しない。もし獣人たちがあの魔法陣でなにやらよからぬことを企んでいるとしたら……。考えただけでも恐ろしいことだ。
魔法陣?
あー、BCのことか。
りぃよ、隠密に調査を進めてくれないか。オークたちに気づかれないようにな。
いいよ。
さすがだ!場所はゲルスバの奥「ユグホトの岩屋」だ。気をつけてくれ。貴公を失うことは我が国にとって大いなる損失だ。
大いなる損失!?
そんなに必要とされてたの?マジか!!
いやぁ~、ワープ楽だわー!
例のもの、まだか?
クリスタル・ダウジングで探してる。だが、見つからない。
仕方ない、この弾をチャージし、攻城器に装填する。……これが大戦の時に成功してれば、オレたち負けなかった。
つまり大戦の時には失敗したってことで、クレーディ王女が言ってた、味方もろとも半島を吹っ飛ばした謎の大爆発のことかな?
オークの兵器の失敗作が原因だったのか。
誰だ……!?
オレだー!うわめっちゃいっぱいいる!!
あっ、つい癖でトリオン王子出しちゃった。ヴァレンラールにすればよかった!
しかし何の問題もなく倒したのであった。
うーん、ここにパワー貯めてんのなぁ?
……やはり噂は本当だったか。
ん?
なにこの金ぴかの人!?
どちら様!!?
オークたちはこの魔法陣でエネルギーを集め、それをアイテムにチャージし、強力な兵器を作ろうとしているらしい。
もしかするとタブナジアを滅亡に導いた爆発はこれによるものだったのかもしれない。エネルギーが不安定なまま予期せぬ時に爆発し、味方もろとも壊滅……。
あ、あの…。
失礼、紹介が遅れた。私はあなたと同じ冒険者、エディアルク。サンドリアから依頼を受けここへ調査に来たのだが……。
まさかの同業者だった。
さきほどの様子だとオークらも聖剣を探しているに違いないな。しかもなにか特別な探索技術を持っているらしい。やつらに先んじられては大変なことに……。
先客か……。冒険者にしてはなかなかいい勘をしている。褒めてやろう。
あれ?ロシュフォーニュだ。
……!あなたは!?
やつらのクリスタル・ダウジングは確かに有効だ。俺も使わせてもらっている。
ダウジングで聖剣探してるの!?
しかも有効なの?
そして、オークたちにこの魔法陣を利用させないようにしなくてはならないのも当たりだ。これは相当危険なシロモノに間違いない。
自信満々かと思ったら憶測かい!
だが、事の真相はそう単純ではない。健闘を祈ろう。
待って……!あなたは一体?
帰るんかい!
何しに来たし!?
ここを潰しにきたのかな。
では、お互いの無事を祈りましょう。また、再会できることを願って……。
うん。
だいじなもの:クリスタル・ダウザーを手にいれた!
なに、やはりそんな危険な装置であったか。いつもながら貴公の調査力には恐れ入る。今後は兵を定期的に巡回させ、やつらの計画を未然に阻止せねばな。
えっへっへ。
そして、クリスタル・ダウザー。これは大きな収穫だ。早速解析し数を用意して、騎士団に配布しよう。オークも聖剣を探しているとなれば、今まで以上に急がねばならん。
物量作戦で早く見つかるかしら。
あ、そういえば。
ご苦労だった。なに、エディアルクという冒険者を知っているか、だと?ふむ、聞いたことはないな。サンドリアの冒険者なら名前は分かるはずなのだが……。
知らないの?
なんでだろ。
もしかして、冒険者のふりした有名な人とか貴族のお遊びとかそんな?
大方、おこぼれに預かろうとしたしがない冒険者だろう。貴公が気にすることでもあるまい。なにせ貴公はこれでランク8に昇進するのだからな!
やったー!
ランク8になった!
ランク7のミッション、妙にあっさり終わったなぁ。
次はどんなのだろう。