おぉ、これぞまさしく落羊水。トリオン様の時も、ピエージェ様の時もこれを使ったのだ。ご苦労。
どうしてサンドリアが、かつてのガルカの都市にある池の水使うんだろう。
王者の泉って名前だけかな。
いつ頃から使ってるんだろう?
ふむ、せっかく協力してもらったのだ。儀式自体には参加できぬが、クレーディ王女様が大聖堂からドラギーユ城までお歩きになるゆえ、その時は貴公も来るがいい。王女様も喜ぶであろう。
やったぁ!
~ 1分後北サンドリアにエリアチェンジ ~
これにより、クレーディ・I・ドラギーユの成人の儀を終える。
大聖堂から出てきた~。
大衆が待ち構えてる。
ふぃー。間に合った。
あ、闇王のシャツ着てて、なんかすみません…。
ドラギーユのお嬢さんも成人か……。知っているか?王家では、成人の儀の際にその忌まわしき秘事の数々を伝えられるのが習わし。
ん?
おそらく大戦の際に、ドラギーユ家が我が父アルテドールを裏切り、タブナジアを滅亡に導いたという事実も聞いただろう。
えっ、あっ!
ロシュフォーニュ!?
えっ、突撃するの!?
ちょっと、あんた待っ…
無礼者ッ!
!!あなたは……!
貴様、一体……!?
俺のことは知らなくて当然だろう。君とは初めて会うからな。
どこかで見た顔?お前はもしや……。
そう、俺はロシュフォーニュ・I・タブナジア。アルテドールの嫡子にて、タブナジア侯爵家唯一の生き残りだ。
名乗りを上げた…!
秘密裏に動いた方が色々とやりやすいだろうに、どうして?
大衆にタブナジア侯家の生き残りがいると知らしめるのが目的?
ということは、母上の弟!?
ロシュフォーニュ!?大戦時に死んだのではなかったのか?
自分の目で見えることを信じられないとは哀れだな。それが常に悲劇を招くのだよ。
た、確かに…。
でも、本人って証拠は無いんだから…いや、王様は顔知ってるか。
俺は何としてでもドラギーユ家よりも先に聖剣を手に入れなければならない。それが我がタブナジアの歩まねばならぬ道だ。
それも言っちゃうの!?
あっ、逃げた!
やつを追え!
止まれっ!
待てッ!
いいか、あのロシュフォーニュなる人物はドラギーユ家に災いをなさんとする者。国中に、いや他国にも指名手配をするよう伝達しろッ!
国際指名手配犯になった!!
ロシュフォーニュ、本当にお前なのか……?我らより先に聖剣を手に入れ、一体どうするつもりだ……?
どうするつもりなんだろう?
しかしこれで、
タブナジア侯家の生き残りがいる。
ランペール王の聖剣を探している。
どうやらサンドリア王室と敵対しているようだ。
って街の噂になるよね。
ひえー、どうなる!?