こんな所まで逃げてきてたのかぁ。
追い付いたぞ!
おい、おまえ!その仮面を取って、名を名乗れ!
まずこちらが名乗ろうか!このでっかいのはザイドっていうんだぞー!
この世界をおまえの好き勝手にはさせんぞ!
あっ、セイレーンを呼び出した!
その者、無の使者。無へ至る扉のカギ持つ者。
無…?
自然を司る我は、その扉を、時空の歪みを、見出すことができる。
つまり、今は時空の歪みに扉が付いてるから、こっちの有とあっちの無が分けられてるのね。
で、セイレーンはその扉を見つけることができて、仮面はカギを持ってるから扉を開けることができると。
2人揃うと無を呼ぶことができるようになるってわけかー。
なるほどー。
扉が開いたらどうなるんだろ?
有が無の中に吸い込まれて行っちゃうのかな?
そしてすべて無になる?
てか、無ってなに。
まぁ、つまり無くなるってことよね?
え、やばいのでは。
今、そこに、無の到来を生み出さん!
え
待って待って待って
!!
りぃ!あれは、もしや…!
クフィムにあるエスカ・ジタの入り口と同じだよね
これは、放っておくわけにはいかぬな。
これが無への扉で、その先にあるのが無なら、エスカが無?
仕方ない。「大いなるもの」だろうが、その闇、閉ざさせてもらうぞ!
愚かな…
あっ、鈴!
セイレーンの力だったのね。歌声と同じ…人を惑わす力か!なるほど。
ぐっ、体が…ッ
え?
ぶわあああ!嘘でしょ!?なんでまた簡単に捕まってんのよ!闇王の時に学習してないんかい!!ばかー!!!
ほう。りぃ、そなたには効かぬのか。
もうこの人縛られるのが好きでたまらないみたいだから一生縛ってやっててください。
って、あ、セイレーンに名前呼ばれた。
あ
ぎゃー!戦闘ーッ!!!
でも難なく勝ってしまったよ。
たださ、ラーアルがさ。
セイレーンの向こうにいたのに、戦闘が終わった瞬間に、セイレーンに包まれるベストポジションまでスーッと移動してきてんの!
お、お前さん…。