あっ、アミュレット!
私からも願うよ。神都アル・タユへの道、開かんことを。
……ナグモラーダ!?
セルテウス、あの時おまえも、あのお方に同じことを言ったそうじゃないか。『俺たちは必ず勝てる。「楽園の扉」の向こうに現る「男神」に。だから、神都アル・タユへの道を開いてくれ』と。
それに、彼女だけに、人の罪を背負わせるのは忍びなくないかね?
こうなったことには、私たち古代の民に責任がある。だから私も責任を担おうじゃないか。
あっ、プリッシュ生きてるよかった。
……その力と共に……な。
えっ?
ぐむむむ。
ヤメロぉ、ナグモラーダぁっ!!!
アミュレットが割れた…!
??? : ……すべての起こりは、この「石」だったのだ……。
遠い遠い昔、5つの「石」は、「母なる光」を放つ大きなひとつの「石」だった。
カムラナート!
「母なる光」は、「虚ろなる闇」を払い、多くの神々に「生命」を与え……「生」を得た神々は、各々の力を高めつつ、絶え間なく生み出した。
外なる世界には、8つの属性の調和を。そして内なる世界には、あらゆる意識の調和を。そうして、すべてに満たされた、永遠に完璧な楽園「クリスタルの楽園」が生まれたのだ……
それなのに、その楽園は永遠に続くことがなかった。
エルドナーシュ。
大きなひとつの「石」は5つに砕かれ、完全なる世界は、不完全なる世界へとおとしめられ……
僕らもまた、より高い次元の完全なる生命から、こんな不完全でちっぽけな「人間」におとしめられた。
だからこそ僕らは、「石」のエネルギーを集め、増幅させ、より高い次元への扉を開かないとならない。君も僕も、そのことはよくわかってるはずだよね?
……けれど僕には、どうしてもわからないことがあるんだ。
ねぇ。なぜ、こんなことになったんだろう?
なぜ「石」は、5つに砕かれてしまったんだろう?それをしたのは、いったい誰なんだ?
母なるクリスタルって、自然と割れてしまったのかと思ってた。
誰かが割ったの…!?
!?
ひとつだけ緑のウゴウゴのところ…
なにやってるの?
人という種に特化して、人という種が抱える、5つの闇の特性。
無知とか、驕慢とかのアレね。
これらの闇を打ち破るため、生み出されたクリスタルの戦士たちよ。あなたがたでも、この闇にだけは打ち勝つことはできない。
「虚ろなる闇」。「母なる光」の対なるもの。
緑のウゴウゴは虚ろなる闇だったの?
これを完全なる「死」というのなら、完全なる世界にも、その「死」がなくてはならなかった。
だからこそあなたは、私たちのために、クリスタルを砕いたのですね?
……暁の女神アルタナ様……
女神アルタナが母なるクリスタルを砕いた…!?
どうも。行き倒れ免許皆伝です。
……なんということだ……。
神都アル・タユ……。いくら探せども見つからないはずだ……。
どうしてこいつと一緒に流れ着いてるんだ。
……ははは……「神の扉」作戦が成功していたとは!
ピンクのアレ、神の扉なの?
神都アル・タユ!とうとうやってきたぞ!!!
ヨカッタデスネー。
何してんの。
感動?
……何故だ?何故、声が聞こえない?
ああ、アミュレットの力でアル・タユにいる人の心の声を聞こうとしてたのか。
ジラートの民、明星の巫女、どうしてその心の声が聞こえない?
ジラートの民は前と違う姿でいるってセルテウスが言ってたけど、明星の巫女っているのかしら。
イブノイルはグラビトンみたいに思念体になってると思うけど、実体がない人の声も聞こえるんかなぁ?
怒りでプルプルしとる。
……黙れ!りぃ!おまえの心の声が邪魔だ!
えっ、今の全部聞こえてたの!?
やーい!このやろ!今まで酷い事ばかりしやがって。ばーかばーか!
!?
キーンって音が。
あいつらも、ここへ転移してきたのか?まったく煩わしい……。
心の声が聞こえたのか。
フ・ゾイの王宮へ行けば、誰かには会えるだろう。おそらく明星の巫女もそこに……
第8章
深淵の流す血
りぃの持っていた
不思議なアミュレットは砕けてしまった……。
ホラの輝きをナグモラーダに奪われてしまった……。
だいじなもの:アル・タユの輝きを手にいれた!
ホラの輝きとかアレがセルテウスから送り込まれたやつだったのね。
アル・タユの輝きを手に入れてるってことは、最後あの土壇場でくれたのか。
私を砕くではなく。
プリッシュの願いを聞き入れ…そしてかつて自分が成そうとしていたことを託した。のかな。
これは、頑張らんとやね。