母なる石 其の弐

白タルの散歩道

デムでは何事もなく入れそ…

ナグモラーダ ふふ、来たか。ふたつ目の岩におまえたちが現れたと聞いてな。当然、次はここに来るだろうと思ってな。

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りぃ うへぇ。
ナグモラーダ ん?ひとりなのか?そうか、案外、馬鹿ではないようだな。裏をかいたつもりだろうが、それならばこちらも手荒な真似に出るしかあるまい。

ウォルフガングもいるじゃない。

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ん?

バシッ!!

りぃ ぷぎゃ!

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ナグモラーダ 我々が用があるのは、あの少年だけ。おまえが死のうとどうなろうと関係のないこと。
りぃ 何も企んでないのにひどい。

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ナグモラーダ ウォルフガング、こいつを殺せ。
ウォルフガング しかし、彼女は……あの少年と一緒にいたとはいえ、調べればただの冒険者。手にかけるほどの罪状とは、とても思えません。

りぃ そうだそうだ!

ナグモラーダ ウォルフガング、ここがどういった場所か、おまえにはよくよく説明したはずだ。

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ナグモラーダ ここは、ヴァナ・ディールのすべての命の母、そのクリスタルを守る要塞。私たちは、その秘密を知るもの。そして永遠にここを守るものだ。

ウォルフガング巻き込まれてかわいそうに…。

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ナグモラーダ しかし今、ふたつの母なる石に闇が落ちている。そして、どちらの石にもあの少年が現れた。こいつに導かれてな。
りぃ そんなん知らんがな。

ウォルフガング ……し、しかし、その証が……
りぃ そうだそうだ!

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ナグモラーダ 証ならある。ヤツは、こいつと同じように動いている。

ついてきてるってこと?

ナグモラーダ ほら、来たぞ。

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りぃ 何故!?

ナグモラーダ 少年よ。おまえは、あの闇がなにか知っているのだろう?それは遥か昔、明星の巫女がこう呼んだものだ。

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ナグモラーダ 世界を虚無へと移ろわせるもの「虚ろなる闇」と……。

1万年前からずっとあるの?

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ナグモラーダ おまえがあれを呼んだのだな?どこから呼んだのだ?
セルテウス ……。

ナグモラーダ 答える気はないようだ。どうだ、ウォルフガング?

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ナグモラーダ さぁ、そろそろ自分の職務を思い出せ。重要なときに決断を誤り、おまえの父親のようになりたいのか?

父親が何か失敗したの?
ウォルフガングに強く影を落としてそうだわね…。

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ナグモラーダ 死んでもデータは取れるな?
マメット もちろんです。

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りぃ あっ。

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本当に斬っちゃった!

ウォルフガング 抵抗を……しなかった……?

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ナグモラーダ !?

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死んでない…死なない!?

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ものすごい闇が…!!