デムでは何事もなく入れそ…
ふふ、来たか。ふたつ目の岩におまえたちが現れたと聞いてな。当然、次はここに来るだろうと思ってな。
うへぇ。
ん?ひとりなのか?そうか、案外、馬鹿ではないようだな。裏をかいたつもりだろうが、それならばこちらも手荒な真似に出るしかあるまい。
ウォルフガングもいるじゃない。
ん?
バシッ!!
ぷぎゃ!
我々が用があるのは、あの少年だけ。おまえが死のうとどうなろうと関係のないこと。
何も企んでないのにひどい。
ウォルフガング、こいつを殺せ。
しかし、彼女は……あの少年と一緒にいたとはいえ、調べればただの冒険者。手にかけるほどの罪状とは、とても思えません。
そうだそうだ!
ウォルフガング、ここがどういった場所か、おまえにはよくよく説明したはずだ。
ここは、ヴァナ・ディールのすべての命の母、そのクリスタルを守る要塞。私たちは、その秘密を知るもの。そして永遠にここを守るものだ。
ウォルフガング巻き込まれてかわいそうに…。
しかし今、ふたつの母なる石に闇が落ちている。そして、どちらの石にもあの少年が現れた。こいつに導かれてな。
そんなん知らんがな。
……し、しかし、その証が……
そうだそうだ!
証ならある。ヤツは、こいつと同じように動いている。
ついてきてるってこと?
ほら、来たぞ。
何故!?
少年よ。おまえは、あの闇がなにか知っているのだろう?それは遥か昔、明星の巫女がこう呼んだものだ。
世界を虚無へと移ろわせるもの「虚ろなる闇」と……。
1万年前からずっとあるの?
おまえがあれを呼んだのだな?どこから呼んだのだ?
……。
答える気はないようだ。どうだ、ウォルフガング?
さぁ、そろそろ自分の職務を思い出せ。重要なときに決断を誤り、おまえの父親のようになりたいのか?
父親が何か失敗したの?
ウォルフガングに強く影を落としてそうだわね…。
死んでもデータは取れるな?
もちろんです。
あっ。
本当に斬っちゃった!
抵抗を……しなかった……?
!?
死んでない…死なない!?
ものすごい闇が…!!