日輪を担いて 其の弐

まだ戸惑いは収まらないけど行かなくては。

いた。

あっ、いっぱいいる。

バハムート ……おまえか。再びまみえるときが来ようとは思っていたが、これほどに早いとは。

バハムート おまえたちはよくやった。しかし、残念だったな。詰めが甘かった。
ウルミア どういうことです!?

バハムート そこの女だ。おまえの身が宿した「虚ろなる闇」の結晶体。あれを母なるクリスタルへと還したであろう?

プロマシアに投げ込んだアレね。

バハムート あれを宿した意志が感じられる。いまだ、この世には生まれ出てはいないが、かつてない強い意志を持つ者だ。

宿した?
クリスタルラインの中で誰かが?

バハムート 母なるクリスタルを包む「虚ろなる闇」も、既に影響を受け始めている。……胎動だ。

プリッシュ わたしの……魔晶石が……

バハムート 人は滅びるべきもの。おまえたちは、そのときを少し遅れさせただけだ。

バハムート それでもおまえたちはまた運命と戦い、抗うのだろう?生きるために!
りぃ うん。

バハムート 人の子らよ!抗うがいい!死して、母なるクリスタルのうちより世界を救え!

このBFはおるちゃんと来たよ!
当時は人を集めるのも大変だったらしい。
バハムートどのくらい強いかな。

いくぞー!

もう倒したってどういうこと!!!

バハムート 人の滅びるとき。おまえたちは、そのときを少し遅れさせた。

バハムート 我ら真龍にとってはほんの瞬きに過ぎぬ「とき」だが、「とき」とは瞬きが集い、成るもの。

バハムート 人の子らよ。集い、成せ。生き残るという未来を。

飛んで行った。

え、バハムートは結局何しに来たの。
また現れそうな「世界の終わりに来る者」を倒せそうかどうか腕試ししたってこと?

ウルミア プリッシュ。一度、帰りましょう。旅立ちの準備をし、ミルドリオン枢機卿さまにご相談しなければ。
プリッシュ ……はい。

ウルミア りぃさん。もしもジュノに行かれることがあったらミルドリオン枢機卿さまに、このことをお伝えください。
りぃ うん。

ウルミア、この変なプリッシュにひとつも動じてないけど…どうしてこんな様子か原因知ってるんだろうな。
人間になった反動が出てるとか?変なもの食べたとか?

だいじなもの:龍王の息吹を手にいれた!

エシャンタール 「タブナジアの魔石」。プリッシュが男神プロマシアに止めをさすとき、手放してしまったあの石が……

エシャンタール 小さいとはいえ、人には「虚ろなる闇」がある。一万年も待たずともなにかが起きるだろうとは思っていました。しかしまさか、これほど早く、私たちの脅威となるとは。

直後だもんね。

エシャンタール 今は、真龍の王バハムートを足止めするほかありません。

エシャンタール 真龍の王バハムートは、あなたがたが来るのを待っていたのでしょう?本気であなたとぶつかり合うために。小さくとも、強きものには敬意を払う。それが真の龍と呼ばれる所以。

エシャンタール 多くの冒険者を集め、再び戦いを挑み、人の強さを教えてください。私の方はこれより母なるクリスタルの波動を詳細に調べます。なにかがわかるかもしれません。

つまり「世界の終わりに来る者」になりそうなやつを倒せって事ね。

エシャンタール では、りぃ。あなたがこの世界のすべてを知っているのなら、また会えることでしょう。そうなることを願ってやみません。