日輪を担いて 其の壱

次は大公宮だって。

エシャンタール りぃ、あなたのことを捜していました。こちらへ、内密の話があります。

エシャンタール 真龍の王バハムートのことです。還るべき空の彼方へと消えていった彼らでしたが、先日、再び「リヴェーヌ岬」へ降り立つ姿が確認されました。
りぃ 戻ってきたの?

エシャンタール 各地に残る真龍たちの動きを見るに、人への絶望を拭いきれていないとは思っていましたが……

なんでや。
ただの獣になるの防いでやったのに。

エシャンタール まずは、タブナジアが危険でしょう。プリッシュとウルミアには知らせてあります。あなたも彼女たちの力になってあげてくれますね?
りぃ うん。

エシャンタール では、リヴェーヌ岬へと向かいなさい。彼女たちは既に発っていることでしょう。

エンディングでチェブキー親子がリヴェーヌに来てたけど、またこっちで暮らすのかな。

いた。

ウルミア ……どういうことでしょう。「帝龍の飛泉」には、バハムートはいませんでしたね。南側はくまなく捜したというのに。逆の方角ということでしょうか。プリッシュ、もう一度、登ってみましょう。

りぃ プリッシュー。ウルミアー。
ウルミア りぃさん!?

ウルミア 来てくださったのですか。こんなに心強いことはありません。

ウルミア バハムートが真龍たちを率いて、再びリヴェーヌ岬に降り立ったのです。自警団の者が見ました。

子分引き連れてきたの。

ウルミア ですからまず、私たちは岬の南側を捜したのですが、見つからず……。これから北側を捜すつもりです。

プリッシュどうしたんだろう。
いつも一番に走ってくるのに。

ウルミア 北側のすべての小島を辿るには、かなりの時間がかかります。私たちとあなたで、二手に分かれましょう。

ウルミア では行きましょう、プリッシュ。

ウルミアはもう行ったのにどうしたんだろう。

りぃ プリッシュ?

静々と歩いてくるぞ?

すごくためてるけど、言いにくいことでもあるのかしら。

プリッシュ またお会いできて、嬉しいです、りぃ。

プリッシュ 驚きました?わたし、普通の女の子になったんです。うふふ。

りぃ !!?!?!!?

いつものドタバタ走りじゃなくて、ウルミアみたいな走り方してる…。

りぃ …え?

りぃ え???