第2章
忘らるる聖者の島
くっ、ここはどこだ?ずいぶんと西のようだが……
あれは!?
なんか空が光っ…
何あのビームみたいの!
なんだあれー!
すげーぞすげーぞ!
空が割れたぞ!
いて!
どうして…ナグモラーダ元気なのに私ぶっ倒れてるの…。
クリスタルに近かったから?
うわ!どざえもんだ!
ええー?どっから来たんだろ、こいつ。
誰か呼んでこようぜ!
……とその前に……ゴソゴソ……
不思議なアミュレットを奪い取られてしまった!
あーっ!
くっ…あいつら…。
結局誰も呼んでこなくて放置じゃないか!
あぁ、オープニングムービーのタブナジアだぁ。
この場所、夜になるとフクロウは鳴くし狼は遠吠えするし怨霊の声みたいのするし、結構ホラー。
さすが新エリアは海も綺麗だなぁ。
…あっ、タブナジアに行かなければ。
うげ。いるし。
おまえは……!?あの少年とは、一緒ではないようだな。
一緒に行動してないし、そもそも知り合いでもないのよ…。
今は、休戦といこう。不用意に動くな。我々はさきほどから見張られているようだ。
そっちが一方的にこっちを攻撃してきてるだけじゃんよ…。
……旅人よ、どこから来てどこへ行こうというのだ?ここは忘れ去られた時の果て。やましいことがないのならば、俺の問いに答えよ。
どうやって来たのか分からないし、ここに何があるのか知らないからどこへ行くも何も…。
潔白を証明しろ!
決闘で証明だ!
あーっ!ドロボー!!
……ん?なんだ?そこのタルタルたちが、おまえの大事なものを奪っていったと?
追いはぎだよっ!
それは、あいつが……
ゴチッ!
いてて!
なんと嘆かわしい。行き倒れの人のものを取るとは!
だって、あのアミュレット、プリッシュのだよ。きっとあいつが盗んだんだ!
たしかに、プリッシュの持っていたアミュレットと同じもののようだが……
アミュレット……?
何か心当たりがあるのかしら。
プリッシュの帰りを待ち、プリッシュに判断を仰ごう。それまでは、この町で休めるようにしてやる。
優しい。
しかし許すは、しばしの滞在。この町のどこにも、おまえたちが落ち着く場所はないと肝に命じておけ。
あ、厳しい…。