よいしょぉ!
これで終わりかよー!
本気を出すほどもねぇぜー!
次はコチョコチョの刑だぜー!
ウォォオオオオオ……!そこまで……だ……!
のわー!!!
グレネード!?
ウッキャー!
だせー!だせーだせー!こっから、だーせー!
私ら出れそうじゃないか…?
なァんだ?3ぴきのチビっこォ!
おいらたちは、ジュノの使いだぞー!おいらたちを泣かせたら、ジュノのえらい人が怒るぞー!
おいらたちは、とってもいい取り引きにきたんだぞー!おいらたちとお話しないと、とっても後悔しちゃうぞー!
だァまれな! だまれなッ!うるさい声、ワァン、ワァン、ひびく、ひびく!あァんまり騒ぐと、そのノド、かっきィるぞ!
取り引き?もしや彼らは、ジュノのナグモラーダに命じられてここへと来たのでしょうか?
待て……、みんな……、俺の話……、きけ……。落ち着いて……話きけ……。
ジャボス、なんだァ?
そこにいる少年……、男神の生まれ変わり……、違う……。
まだいたのか。
今回存在感ないな。
そこにいる少年……、男神の姿と……、ぜんぜん……違う……。
ジャボス、なんでェなヨ?あんたァ、プロマシアのお姿なんてェ、見てこたァ、あるのかァ?
ああ……、俺……、見たこと……ある。男神の石像……、見たこと……ある。
石像?あぁぁあ、アレ?だいジしてたァに、いねくゥなった石像なァ。
やっぱりここにあったのか。
オゥレも、石像、見たことあるぞォ!それに比べェると、たしかにィ、ぜェんぜん、おォ姿、違う。でもォ、プロマシア、伝説のォとおり、黒いチカラ使ったなァ。
だがァ……胸に……、光る石がない……。やはり……、男神と……違う。
……それに……、モブリン生んだのは……、男神ではない……。みな……、俺の言うこと、わかってくれ……。
ジャボス、また、そォの話なだァ?
ジャボス、そォれ、信じィきってるなァ。かわいそうなヤツだァ。
ジャボス、だましたァ人間、わァるいやァつ、わァるいやつッ!
おまけに、こいつゥらも、わァるいやつッ。さっさとォおおぉぉぉおッ、死刑ッ!また「タイサイ」現われたら、ごォちそう、どぞどォぞ。ひとくち、まァるのみ、ゴックンこヨ。
「タイサイ」?
峠の……なわけないか。
わはぁー!そんなことゆーと、男神の石像とこーかんしてやんないぞー!
こーかんしてやんないぞー!
男神の……、石像……?
チビっこ!もッかしてェ、あの石像、見つけエだなァ!?
チビっこ!もッかして、あん石像、掘り出しイたァ!?
そーだぜー!あのでかい石像、オイラたちよく知ってるぜー!
あれが欲しかったら、そこのしょーねんとこーかんなんだぜー!
こーかんなんだぜー!
ウウウウウ。石像、ほしィ。あの石像、オイラたち伝説どおり。
でも、プロマシアの生まァれ変わり、渡すわァけいかァないだ。
でも、渡してェも、プロマシア、生まれ変わりなァら、強いかァら、帰ってこォれるよォなァ?
ん?どこに行くんだ。
!!!プロマシア、生まれ変わり、オオオ、怒ォった!?
!!!プロマシア、生まれ変わり、ドドド、どこォ行くゥ!?
ものすごい慌てよう。
あああっ!まてまてまてーっ!!!しょーきんがーっ!にげていくーっ!
あっけろー! あっけろー!
……待て。今……、開けてやる……。
シュウゥゥゥ……旅の人……ここは……危険だ……。
すぐに……、帰ると……いい。モブリンたち……、今は……とても……興奮してる……。
ずっと男神の生まれ変わり探してたもんねぇ。
出口は……向こう。後ろ……振り向かず……、すぐ……、帰れ……。それが……、一番いい……。
それと……いいか……?ここで見たこと……聞いたこと……、決して……街の者には……言うな……。
言うとその斧で…ヒィ。
いや、そうはいきません。
ジャボス殿、あなたやモブリンたちが話していたこと、私たちには気になることばかりです。あの少年のことをモブリンたちは、「男神の生まれ変わり」と呼んでいましたね。彼らはあの少年のことを知っているのですか?
たぶん、虚ろを出したからそう思っただけだよね。
私たちはあの少年を追う者。どうしても教えていただかなくてはなりません。
シュウゥゥゥ…………そうか……。おまえら……、さっきのヤツこと……知ってる……?
なら俺も……話したい……。俺のほうが……バストゥークに……行こう……。
おおっ!?
そうですか!では、バストゥーク大工房にいらっしゃるシド殿の元でお話を聞かせていただきましょう。そこまでは私がご案内いたします。
りぃ、では、シド殿の元で落ち合うことにしましょう。
うん。