
 おかげさまで。りぃさんにはたいへん、おせわになりまちたですの。
 お褒めいただき光栄に存じます。我が探偵社は、常にお客様第一でございますから。

 ……で、そのう、早速ですが、羊車……じゃなくて、謝礼のほうを……。

 あ、ごチンパイなく。それならまもなく、ウチのセンムのヒトが……。
 リリルン社長!

 どういうことです?
サラヒム・センチネルに出入りしてるなんて!
 センチネル……?

 !!
知ってる人が来てしまった。

 ご命令どおり金はもって来ましたが……ここは札付の傭兵会社じゃないですか!
  ……ちょっと、こちらのタンテーチャにヒトさがちをイライちただけですの……

 まったく……。あんた、ここの社長だな?いったい、どういう了見なんだ?

 ……はて?なんのことでしょうかネェ?

 傭兵派遣会社のくせに探偵社を騙るだなんて……。詐欺行為以外のなにものでもないじゃないか?

 詐欺ィ?……ほう、もういっぺん言ってごらん?

 何度でも言うとも。これは詐欺だよ。業務詐称だよ。

 ……なぁあんだって!?ウチはネェ、皇宮御用達。聖皇さまの御墨付をいただいてる会社だよっ!
こ、ここらでやめた方が。
両方とも皇宮御用達なんだし。

 ほう、その皇宮御用達の会社が業務詐称をしていたと知れたら、いったい、その特権はどうなるのかな?

ダンッ!
 ……ヘェエ。言うにことかいて……ったく!あんた、ちょいとオモテに出なっ!

 断わる!表には出ないが、出る所には出てやるぞ。なんなら、この足で裁判所に訴えでようか?

ダンッ!
 おやおやおや……あたいは構わないけど?天下のサラヒム・センチネルを敵にまわしてこの街で生きてけると思ってんのかい?

 おふたりとも、おだまんなさいですの!!!
リリルンー!
よかった。この場を収められる唯一の人だっ。
お客様だし、社長だし。

 あたくちだって、タンテーチャじゃないことくらい、とちゅうから、サッチはついてたですの。
バレてた!!
 ……でも……でもそんなことどーだっていーですわのよ。
 社長、そういうわけには……

 あたくち……オチショーから、まなびまちたですの。チョーコーは、カオリをたのちむカタのチアワセをねがい、エガオをおもいうかべながらするもの、と。
 それは、どんな、チゴトだっておなぢですのこと。

 りぃさんはあたくちなんかのために、チンミになっていっちょーけんめい、がんばってくれまちた。……そちてついに、あたくちのチアワセをみつけてくれまちた……。
 ……それでヂューブンぢゃないですの。
リリルン…。

 あたくち、おもうに……それもこれもこちらのチャチョーさんのチャインキョーイクのたまものですのね。
 え?ええ……まぁ……。
リリルン上手いっ。
単純に本心なのかもしれなけど。

 あたくちたちもみならいまちょ。ねぇ、センム?
 ……は、はあ。
 それにちてもりぃさんのリッパなおチゴトぶり。さぞ、おえらいカタなのですのね?

 ええ、ええ。このりぃ。この間、入社したばかりですが、みるみる頭角をあらわしましてネェ!いまでは伍……

 いえ、……軍曹なんでございますのよ。ネェ、りぃ軍曹?
今昇格したー!?
 まあ、やっぱり!ここのチャチョーさんは、おメがたかいですわのね。
 いえいえ、それほどでもないのですけれども……ホホホホホ。

 もちろん、シャレーは、おヤクソクどーり、はらいますわ。いーですわね、センム?
 ……は、はい。社長がそうおっしゃるなら……。
 ありがとうございます♪

 それから、りぃさん。ほんと~~に、おせわになりまちたですの。
 うん。お仕事ほどほどにがんばってね。

探偵社騒ぎはこれで終わりだ~。

 (……りぃさん、りぃさん。)
ん?

 (……あの、おーきなコエではいえませんのですが……)
 (まんがいち、こちらのカイチャをクビになるようなことが、ありまちたら……あたくちのトコへ、いらちてくださいね。)
めっちゃ気に入ってくれたみたい。
ありがとねぇ。

 (イマの3バイのおキューリョーでやといいれますですのよ……。)
 !!!
 ではごきげんようですの……。
だいじなもの:山猫軍曹バッジを手にいれた!
「軍曹」に昇格した!
 今すぐにでも…いいのですのよ…?