
 ……あら?あなたもサラヒム・センチネル社の方ですか?
 ……あら?あなたもサラヒム・センチネル社の方ですか?
 うん。
 うん。

 やっぱり!その、山猫の階級章でわかりました。青銅のフナが3匹……
 やっぱり!その、山猫の階級章でわかりました。青銅のフナが3匹……
そんな模様付いてたんだ?
知らなかった。
 ということは、上等傭兵の方ですね?
 ということは、上等傭兵の方ですね?
 うん。
 うん。

 別の傭兵の方から、サラヒム・センチネルにも、階級があるとお聞ききして、私、少しばかり親近感を抱いていたのです。
 別の傭兵の方から、サラヒム・センチネルにも、階級があるとお聞ききして、私、少しばかり親近感を抱いていたのです。
そっか、ギルドもランクがあるものね。
 私も錬金術ギルドでは徒弟の身。まだまだ、この世界の入口に立たせていただいたばかりなんです……。
 私も錬金術ギルドでは徒弟の身。まだまだ、この世界の入口に立たせていただいたばかりなんです……。
私は、調理と釣りは高級職人。その他の合成は全部印可だぜ!!

 でも、いつの日か、自分の志す研究に専念し、功成り名遂げることができれば……と願っております。
 でも、いつの日か、自分の志す研究に専念し、功成り名遂げることができれば……と願っております。

 ナフィワーさん!お待たせしました!
 ナフィワーさん!お待たせしました!
ファルズンは水の入った瓶を嬉しそうに見せた!
えっ、もう汲んできたの?
大変そうな感じだったのに、やればできる子?

 蛇王広場の噴水で、汲んできたんです。受けとってください。
 蛇王広場の噴水で、汲んできたんです。受けとってください。
ええ?
 ど、どうもありがとう。……ずいぶんと早かったのね?
 ど、どうもありがとう。……ずいぶんと早かったのね?
 へへへー。そうですか?それほどでもないですよ。
 へへへー。そうですか?それほどでもないですよ。
それ絶対違う水でしょ!
街の中の水なら、ナフィワーでも汲めるんだから。わざわざ依頼する必要無いし。

 あれ?あなたは……りぃさん……?
 あれ?あなたは……りぃさん……?
 あら。あなた方、お知りあい……?
 あら。あなた方、お知りあい……?

 えぇ。ボクたち、同じ時期に傭兵になったらしいんです。でも……、彼女のほうがボクよりも……。
 えぇ。ボクたち、同じ時期に傭兵になったらしいんです。でも……、彼女のほうがボクよりも……。

 い、いえ、やっぱり、なんでもないですっ。……すみません。気にしないでください……。
 い、いえ、やっぱり、なんでもないですっ。……すみません。気にしないでください……。
 ……。
 ……。

 ……そうだ。りぃさんは、どうして、ここに来たんですか?錬金術ギルドに、何か用事でも?
 ……そうだ。りぃさんは、どうして、ここに来たんですか?錬金術ギルドに、何か用事でも?
 うーんと、錬金術合成の実践だよ。
 うーんと、錬金術合成の実践だよ。
アブクーバに社長には内緒でって言われたからね。
ファルズンにも最初から手伝うとは言わないでおこう。
 錬金術の材料って複雑怪奇ですよね……。ボク、法則もよくわからないまま、いつも合成しているんです。
 錬金術の材料って複雑怪奇ですよね……。ボク、法則もよくわからないまま、いつも合成しているんです。

あれ?また同じ選択肢が出た。
これ、全部選ばないとダメなやつかしら。
 錬金術の勉強。
 錬金術の勉強。
 へぇ~。りぃさんって、錬金術に興味があるんですか……?ボクも、錬金術ギルドに、入門してはいるのですけど……、いまだに、素人のままなんです。
 へぇ~。りぃさんって、錬金術に興味があるんですか……?ボクも、錬金術ギルドに、入門してはいるのですけど……、いまだに、素人のままなんです。

 ギルドショップでお買い物。
 ギルドショップでお買い物。
 ボクも、時々ここのショップで買い物しているのですけど……、買ったものはどれも倉庫に保管したままなんです。
 ボクも、時々ここのショップで買い物しているのですけど……、買ったものはどれも倉庫に保管したままなんです。
どうして!

 ファルズンの手伝い。
 ファルズンの手伝い。

 ぇえっ!なんですって!?霊晶水の水汲みをりぃさんが手伝ってくれるっていうんですか?
 ぇえっ!なんですって!?霊晶水の水汲みをりぃさんが手伝ってくれるっていうんですか?
これを選ばないと進まなかったのかしら。
いや、それよりもよ。
霊晶水が必要だって分かってんのにどうして広場の水を堂々と汲んでくるのよ。
 で、でも……。この仕事は、ボ、ボクの勤務評価の、いえ、傭兵契約の進退がかかってるんです……。
 で、でも……。この仕事は、ボ、ボクの勤務評価の、いえ、傭兵契約の進退がかかってるんです……。

 こ、これだけは……、ひ、1人で頑張らないとダメなんです!だって、ナジャ社長は「あんたの力でやり遂げるんだよっ!」って言ってましたし……。
 こ、これだけは……、ひ、1人で頑張らないとダメなんです!だって、ナジャ社長は「あんたの力でやり遂げるんだよっ!」って言ってましたし……。
 あら。ナジャ社長は、1人でって、おっしゃったわけではないのですか?
 あら。ナジャ社長は、1人でって、おっしゃったわけではないのですか?

 え?は、はい。たぶん……。
 え?は、はい。たぶん……。
 でしたら、りぃさんも、こう申し出てくださってることですし、手伝っていただいたほうが良いと思いますけど?
 でしたら、りぃさんも、こう申し出てくださってることですし、手伝っていただいたほうが良いと思いますけど?
 でも……、ボクは……。
 でも……、ボクは……。
 せっかくのりぃさんの厚意なんですから……。
 せっかくのりぃさんの厚意なんですから……。
ナフィワーは優しくて柔軟ね。
そして、手伝ってもらわないと水が手に入らないという危機感が感じられる…。

 あの……アブクーバさんは、このことを知っているのでしょうか……?
 あの……アブクーバさんは、このことを知っているのでしょうか……?
ここは嘘をつかなくてもいいでしょう。
アブクーバのおかげで手伝いが来たんだし。
 知ってるよ。
 知ってるよ。
 !!
 !!

 ……わかりました。りぃさん、お世話になります!
 ……わかりました。りぃさん、お世話になります!
 では、今から霊晶水作りの説明をいたしますね。
 では、今から霊晶水作りの説明をいたしますね。

 あなたは、「霊晶泉」をご存知でしょうか?「ワジャーム樹林」に4ヶ所、「バフラウ段丘」に1ヶ所、奇妙な色をした水をたたえる泉があります。目にしたらすぐにそれと分かるでしょう。
 あなたは、「霊晶泉」をご存知でしょうか?「ワジャーム樹林」に4ヶ所、「バフラウ段丘」に1ヶ所、奇妙な色をした水をたたえる泉があります。目にしたらすぐにそれと分かるでしょう。
うろうろしてる時に見かけたアレね。
 泉の奇妙な色は、水に溶けている高濃度の霊晶によって、光が乱反射するためと考えられています。これらの特徴を備えた泉を総称して私たちは「霊晶泉」と呼んでいるのです。
 泉の奇妙な色は、水に溶けている高濃度の霊晶によって、光が乱反射するためと考えられています。これらの特徴を備えた泉を総称して私たちは「霊晶泉」と呼んでいるのです。
 ふむふむ。
 ふむふむ。

 では、このフラスコを5つお受け取りください。
 では、このフラスコを5つお受け取りください。
ナフィワーからフラスコを5本手渡された!
 泉の水を汲むこと。それが、霊晶水作りの第1段階になります。それぞれの泉の水質は少しずつ異なりますので、必ず、5ヶ所すべての霊晶泉の水を汲んできてくださいね。
 泉の水を汲むこと。それが、霊晶水作りの第1段階になります。それぞれの泉の水質は少しずつ異なりますので、必ず、5ヶ所すべての霊晶泉の水を汲んできてくださいね。

 近頃は、アルザビ周辺にも蛮族が頻繁に出没するようになりました。くれぐれも、お気をつけて……。
 近頃は、アルザビ周辺にも蛮族が頻繁に出没するようになりました。くれぐれも、お気をつけて……。
 うん。
 うん。
 よ、よろしくお願いします。
 よ、よろしくお願いします。

 さて……、と。その間にファルズンさんには、霊晶水の濃度調整について勉強してもらいましょう。
 さて……、と。その間にファルズンさんには、霊晶水の濃度調整について勉強してもらいましょう。

 仮にもあなたは、錬金術ギルドに籍をおいてらっしゃるのですから、きちんとお教えしようと思います。……覚悟はよろしいかしら?
 仮にもあなたは、錬金術ギルドに籍をおいてらっしゃるのですから、きちんとお教えしようと思います。……覚悟はよろしいかしら?

 は、はい。
 は、はい。
こちらの方で才能が開花すると良いな。
ナジャ社長みたいにすぐ怒らない、優しいお姉さんだからきっと大丈夫…?
