
オ★ヤ? コンナ★トコロ ニ ボウケン★シャ ガ カクレ★テ マー★ス。……フフ★フフフ カラババ★サマ ニ ゴ★ホウコク シヨウ★カ?
ひいぃ!!

キング・オブ・ハーツ?なにを遊んでるんですの?
!?

わたくし、さきほどあなたに何か頼みませんでしたかしら?
!!!!!! スッ★カリ ミッ★ション ヲ ワスレ★テ マシタ★デース。ショウ★ショウ オ★マチ クダ★サーイ!
キングもシャントット様は怖いのか…!?
そういえばカーディアンは、アプルルちゃんから特別警戒人物として、「ゾンパジッパ、ホノイゴモイ、シャントット」って教えられてるよね。

ツッカレ★ッタ トッキ★ニッハ スィーツ★デーッス?
たっ、助かった…。
このまま隠れてたら余計に怪しいから、しれっと通り過ぎ………ああっ、ナジャ社長からシャントット様にコンタクト取って来いって言われたんだったぁ。
やれやれ、帰ったら手の院でオーバーホールですことね……。

あら?そこのあなた、ひょっとして……
!!?
あっ、ジュノの会議で会ったからかな。
ウィンダスミッションも全部クリアしてるけど、トリオン王子の反応を見る限り3国ミッションの進行具合は反応に関係がなさそうだったし。
……いいえ、わたくしの勘違いでしたわ。ウィンダス特命全権大使の知り合いに「アトルガンの傭兵」などいるはずありませんですもの。オホホ。

そうですわ!丁度よいですことよ。こちらの茶屋まで案内するはずだった供の者が、途中でどこかへ消えてしまったんですの。
えっ、ロディンコミディンが?
どうして…?
ガクブル。

……みじめですわ。このような遠国で、あのような粗忽者しか頼るもののない、わたくしの身の上が……。
どこでもその身一つでやっていけると思います。

……そこで、あなた。代わりに、わたくしの現地ガイドになるというのはいかがですこと?
はい。
断ったら呪われる。

よござんす!では、さっそくオプションツアーを希望させていただきますわ。
……いいですこと?わたくし、この地にあるというオルドゥーム文明の遺跡を見学したいんですの。
オルドゥーム文明の?

オルドゥーム……。ウィンダスにも、その名だけなら知る者は少なくないですわ。
そうなの?
……星の伝承に登場する孤高の哲学者ラムウ。彼が雷を操るのに用いる伝説の魔導器「オルドゥームの杖」としてね。
なるほど。

伝承によればその彼が技術革新をもたらした海洋国家では、雷で動く器具や、乗り物まであったとか。まぁ、その類の話に尾ひれはつきものでしょうけれどわたくしは、その中にも多少の真実が含まれていると思っておりますのよ。
オルドゥーム文明の調査を手伝った時、実際に電気通って指輪が動き出したしね。

聞けば「エジワ蘿洞」とやらのオルドゥーム文明の遺跡では、雷の力を応用したと考えられる器具が出土するとか?
あ、それそれ。
もし、それが本当ならカーディアンの駆動系の……
なるほど、カーディアンの技術に応用したいのね。

あふまうヨ!ここハ、しゃららとデ、まちがイナイカ?

もう、アヴゼンったら!前にも丞相と来たじゃない……忘れちゃったの?
ウム、ソウダッタカ……?
忘れたの?
何かあったのかな。

ソレニシテモ、コノ、かぐワシイ、よイにおイ……。
オートマトン、匂いが分かるんだ?

……あのときはおなかを壊すからってマウたちは何ひとつ、味見すらさせてもらえなかったけれど……。
ウム。でも、あふまうハこっそりヘルバスをひとつ、くちニおシこんデおこられてたケド、ナー。
覚えとるやんけ。
…メネジンと通信して色々やってたりしたし、もしかして記憶もごっちゃになってたりするのかしら。

オーホホホホ!
いまノハ……。
もしかして……。

オホホ、豊かな薫り。このコーヒーとやらは、ほわ~と疲れが癒されますことね。
カラババ★サマ ノ★タメ トク★ベツ ニ サイ★コウキュウ マメ★ヲ ヒカ★セマシタ。

そのくらいは当然ですわ。それにしても、このシュトラッチとやらも……

んまあ!甘くて柔らかくて……口でとろけて……オホホホホホホ!
やっぱり……!
ウム。コウシテ、まぢかニめニスルト、アノときノくやシサガ、ふつふつトわイテクル……

ポコッ(アヴゼンの頭を叩く音)
そんなことより!マウの目の前で……マウよりも先に……あのようなスィーツをいただいてるなんて……
ポコッ
マウだって……この国で生まれたマウだって……食べたことないのに……許せない!!
それは…怒っても仕方ないと思う。

マウ、いま決めた!一生、アイツだけは許さないことにするわ。
ソウダナ、それニツイテハおおイニ、さんせいスルゾ。
ケンカに負けたことよりも、食べ物の恨みの方が強かった。

ン?あれハ……
シャントット様の話が難しくて、私呆けとるやんけ!

あふまうヨ!みぎぜんぽう、おくヲ、みヨ!
……?

!!山猫の傭兵……!

タシカ、アイツノなまえハ、りぃダッタナ。
うん。マウも、ちゃんと覚えてる。
悪い魔法の国の大使と山猫の傭兵……どういうことなの?
実は魔法の国が所属国なんです。
あぁもう……あの大使ってば何を山猫の傭兵に話してるのかしら?

ポコッ
マウに、ちっともわかんなーい。……ここにいたんじゃ聞こえてこないんだもの!

マタ、アイツニあエテうれシイナ!
もーう!いつまでも見てないの!
奥に引っ張り込まれた!

聞いて、アヴゼン。マウね……もっとりぃたちに近づいてみようと思うの!
んんー?あふまうヨ。バレズニ、せっきんデキルノカ?
んもうっ!なんのためにわざわざ不滅隊の押収物保管庫に立ち寄ったと思ってるの?任せてっ!マウに、いー考えがあるの。
不滅隊の人は気づいたけど黙って見逃したのかな。

アフマウが、サイレントオイルを使用した。
ホホウ。なるほどナ。

アヴゼンが、サイレントオイルを使用した。

行くわよー。
ガッテーン♪

プリズムパウダーも使った方がいいのでは!?


……ですから、わたくしの計算では神経伝達中枢繊維に弱い雷を流すことで、カーディアンの反応速度は……従来の3倍にまで高めることができるハズですの。
ほげぇ。

そのためには、オルドゥームの遺物にときどき残っているという雷の絶縁体の分析が早道ですのよ。

(ふーん……。オルドゥームに興味があるんだぁ……。)

……そもそも、この国の魔法人形があなたたちにも扱えるほどメンテナンス性が高いのは、あの遺跡の……。

これ、私と目が合ってるよね!?
(ウ、ウム。ヌヌヌヌヌヌヌ……!)

(あ、あふまうヨ……。)
(なぁに?)
(コ、コノたいせいハ……ながクハ、もタナイゾ?)
あ、アヴゼン…!

(わかってるってば♪)

(……なにカ、わかッタカ?)
(あの悪い魔法の国の大使は、山猫のりぃと一緒に遺跡に出かけるみたいね……。)
アヴゼンめちゃくちゃプルプルしてる!

(どこに行くのかしら?)
(ウ、ウム。ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ……!)

……というわけで現地ガイドさん。そろそろ、わたくしを「エジワ蘿洞」までご案内いただけるかしら?もちろん、ここまで話を聞いた以上「行かない」という選択肢はございませんことよ。
ハイ。

(……マウも、エジワ蘿洞に行こうかなー……。)
……ええ、きっと短い旅ですことよ。

もっとも、絶縁方法がわかるオルドゥーム文明の遺物を、わたくしが見つけるまでは終わらない旅ですけれども……。
ヒィ。
(ふうん……。アイツってば、そんなのが欲しいんだー……)

……まぁ、遺跡には宝狙いの獣人も出没するようですからわたくしのような、か弱い文官には少々恐ろしくはありますけれども。
えっ…???
!?

(あいつ……りぃを脅してこき使おうだなんて…………なんて、ひどいの!)
山猫の社長とどっこいどっこいです。

(りぃはマウの傭兵よ。こき使っていいのは……マウだけだもん!)
えーーーっ!!?

(あふまうヨ……ソロソロ、げんかいダ……ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!)

アヴゼン頑張って引っ張ったー!

ドサッ


……今、なにか大きなモノが落ちませんでしたこと?
? ワタシ★ノ ケイ★カイ ソウ★チ ハ ナニ★モ カン★チ シテマ★セ~ン。
そうなの?
音はしたけど、サイレントオイルまだ効いてたのかな。
ネズミ★カ モシ★クハ キキルン★トヤラ カモ シレナ★イ デ~★ス。
敵意を向けられてるわけではないから、キングは感知しかなったとか?

……そうですわね。
シャントット様は何か感じてるのか…?