泡沫の宝冠 其の参

はー、やれやれ。
おカタい所は疲れちゃうね。

ナジャ・サラヒム ほらっ♪あたいに、渡すものがあるだろう?
りぃ え?渡すもの?ないよ?

ナジャ・サラヒム アブクーバ!!!!!

アブクーバ ハっはいぃぃぃいぃぃいい!

えーっ!?
ずっとそこに控えてたの!?

ナジャ・サラヒム 傭兵勤務評価の基準ッ、第二条、第三十二条、第六十四条、暗誦用意ッ!!

!?

ナジャ・サラヒム 第二条ッ!

アブクーバ 社長の頼みに親切対応!

ナジャ・サラヒム 第三十二条ッ!
アブクーバ 社長を無視して減俸対象!

ナジャ・サラヒム 第六十四条ッ!
アブクーバ 社員のものなど、どこにもない!!

アブクーバ ハァ……ハァ……ハァ…………い、以上でありますっ!!

社員のものなどどこにもない…!?

ナジャ・サラヒム ……わかったね?
りぃ わっ、分かりたくないっ。

ナジャ・サラヒム おやおやおや……あんたの頭ってのは、どういう構造になってるんだろうね?すけすけのスッカラカンかい?

ナジャ・サラヒム そんな頭に……

ナジャ・サラヒムはグローリークラウンを奪いとった!

ナジャ・サラヒム こいつをのっけたって、似合うわけがないだろう?

ぬっ、盗まれたー!!!

ナジャ・サラヒム そんなに不満そうな顔をするもんじゃないよ。あんなものは、やることがなくなったヤツが頭に乗せるもんさ。

そっ……それは一理あるのかもしれない。

ナジャ・サラヒム でも、可哀想だから代わりにアトルガン霊銀貨をあげとこうか。

ナジャ・サラヒム はるか遠い、いつの日か、あんたが……

ナジャ・サラヒム もっと!

ナジャ・サラヒム もっと!!

ナジャ・サラヒム もっっっと!

ナジャ・サラヒム 働いて、あたいと肩を並べて戦えるほどの立派な傭兵になるまで、グローリークラウンは大切に預かっておくよ。

ナジャ・サラヒム フフン♪

ナジャ・サラヒム ま。だけど、あんまりチンタラしてると、あたいの気が変わって、競売に流れちゃうかもネェ。

グローリークラウンアトルガン霊銀貨に早代わりした!
アトルガン霊銀貨を、たった1枚だけ渡された!
アトルガン霊銀貨を手にいれた!

りぃ うわああああん!!