
じょほうやカカルン!ここ、じょほう、やすーい、ね?ふくろ、いぱーい!じょほう、いっぱーい!おきゃくさ、なんか、さがしてるの?じょほう、もてるもてる?
えーっと、トリオ……個性的な髪形のエルヴァーンを。
ほうほうほうほう!ようへいなあなた、キンピカよろいなエルパーン、さがしとるのね?

!!!

……あー、そねならね、カカルン、みたよーな……みなかたよーな……。
タイムリー過ぎる。

んとね、じょほうやカカルン、チャリチャリなおと、すきよ?チャリチャリのおと、ようへいなあなた、もてるもてる?
アトルガン青銅貨を要求されたけど、ロッカーの期限延長に全部使っちゃったよ。
持ってないよ。

そーね? じょほうやカカルン、べつの、チャリチャリなおとも、すきよ?
1000ギルならあるよ。
今となっては安いもの。
ウレシねー!トレート!じょほうやカカルンに、トーレト!ね?じょほう、やすーい!ようへいなあなた、チャリチャリのおと、1000ぎるね?わかる?

トレードした。
おー。すばらしのおとね……。じょほうやカカルン、すばらしのじょほう、ようへいなあなたに、さしあげるね!

……アレにございおす?

自分でちょっと振り向けばお金払わずにすんだよね!!!

ん?

……先刻、「サラヒム・センチネル」で会った冒険者ではないか。
サンドリアクエやミッションをやらずにアトルガンミッションをする人も多いだろうからこういうセリフになるのは仕方ないけど、ちょっと寂しいね。

まさか、あの小賢しい娘の命令で、私を呼びに来たのではないだろうな?それとも、お前もなにか情報を探しているのか?
追いかけろと言われたのでとりあえず来たのよ。
まあ、どちらでもよいがな。
なら聞くなよぅ。

同じ中の国から来た、お前なら気づいているだろう。この街……どうも臭うとは思わんか……?
キナ臭さで充満してるね。

やたら熱心な傭兵募集。オークよりも血に飢えた獣人ども。国力のわりに明らかに少ない正規兵……調べれば調べるほど、不可思議なことが次々と出てくるのだ。いったい、この国は今……
正規兵少ないのか。
さすがトリオン王子、軍事面に明るい。

フカ・シギ?……フカシ・ギ?……フシ・ギ?
お!
お?

ふしぎふしぎふしぎ!カカルンしってるーよ。

ぬ?申せ!

……キンピカなエルパーン、おとろしーの。カカルン、ちょっとショック……。
王子って知らない人からすると、ただひたすらに威圧的な態度と格好の人よね…。
ま、いーよ?だれも、みんな、してること。でもこれ、じょほうやカカルンのサービスよ。わすれれないね?

んとね、あるぜびのふしぎ、「マテキ」ゆーの。ここにくる、みんな、だれも、しりたがるね。

「魔笛」だと?
そーよ。マテキゆーの。あるぜびのふしぎ、マテキ、きっとしらのいのね?
誰もが知りたがるとな。
よほどのものなのね。
ようへいのあなた?きんぴかエルパーンもようへい?きっとあるぜび、はじめて、きたばかりね?
魔笛を知らずに来て傭兵になった私やトリオンが珍しいのか。

魔笛か……傭兵になりたいとかいう、あやつも申しておったな……
えとね、んとね、マテキ?ぐるぐるぐるぐる、きれいよ。
カカルン、魔笛を見たことあるのね。
ふむ……。調べる価値はありそうだ……

キンピカピカなエルパーン!わすれれない、ねー!

じょほうやカカルンのじょほう、しったのねー!つぎのじょほう!チャリチャリのおと、きっとよー!ピカピカピカピカッ、ね!
商売上手だな。

びっくらしたのね。キンペカペカペカなエルパーンこと、カカルン、ずっとわすれれない。
あれは忘れられんよね…。
わすれれないエルパーン、また、じょほうやカカルンとこくるのね。そのときは、きっとチャリチャリのおと、はらうね。
きっと金銭感覚無くてたんまり払ってくれるよ。
ワラーラ寺院に来たよ。

ようこそ、ワラーラ哲学の殿堂へ。当寺は理を探究する者に、常に門戸を開いております。

しかし、傭兵の方が見えられるのは珍しい。いったい、どのようなご用件でしょうか?
えーっと、魔笛が見たいの。
後ろにもなんか怪しげなやつがあるけど、あれはなんだ?

なんですと!?封魔堂の魔笛の拝観許可を得たいとは……。
そんなびっくりすることなの!?
みんなソレ目的でアトルガン来てるんでしょ?
理を学ばんとする貴方の探究心は尊い……適うならば、拙僧も御助力しとうございます。

……しかし、残念ながら学僧以外の封魔堂への立ち入りは、五蛇将により固く禁じられており……たとえ、偉大なる聖皇さまといえども、その禁を侵すことは許されないのです。
学僧は入っていいけど、聖皇はダメなの??
聖皇が権力の頂点ってわけではないのかな。
……御理解ください。
うーん、そっかぁ…。

御託は聞き飽きたぞ!

キター!
これはこれは……西国の王……いえ、騎士さま。
えっ、しっかりバレとるやないかい!!

むうっ、元騎士だっ!故あって騎士を辞め、今は寄辺なき傭兵にすぎん……。
やっぱり、せめてその金ぴか鎧をやめるべきだったんよ。
そんなことより、貴僧に尋ねたいことがある。
拙僧に、お答えできることでしたら何なりと……。

フッ。
なんだか、「よく言うよ」って感じのフッだな。
貴僧らの信奉するワラーラ哲学においては、「万物は無より出で、無に溶ける」ということが、世界の根本原理とされているな?
はい、然様でございます。
へぇ。

では、いずれは無に溶けるものならば、その時を、早めてもよいものだろうか?
……ライファル殿。それは、違いましょうぞ。

開祖ワラーラさまが説かれているのは、何人も何物をも逃れられぬ定めの原理についてのこと。
ならば、聞きたい……。

魔笛とやらは、その定めを、乱すものではないのか?
ズバッときたぁ!

!?

……よいか?私が傭兵として来たのは、ここで起きている争いを鎮め、当地に平和をもたらさんがため。だが、その争いの直接の原因となっているのは、貴僧らが後生大事に守っている魔笛にある。
しかも、皇都にあるアレが本当はいかなる代物であるのか……。

…………。
ほとんどの住民が何も知らぬとは、どういうことだっ!?
貴方の疑問はごもっともでございます……。されど拙僧とて、魔笛がもたらす力の源が何であるのか、よくは存ぜぬのです。
本当に知らないのか、隠してるのか。
「これはこういうもの」ってずっとあったら、それが当たり前になってしまって疑問にも思わないのかもしれない。

まだ、はぐらかすか?
もう、よい。だが、これだけは言っておこう。このままではいずれ、ここはいま以上の災禍に、巻き込まれるだろう。

このライファル、それを黙って見過ごしたりはせぬぞ。
隣の大陸の王子がどうにかできる問題なんだろうか。
そもそもどうして、こんなにアトルガンに興味を持って動いてるんだろう。

……ときおり、あのような異教の方が来られて、拙僧に問答を申し込まれます。
大変なお仕事だわね。
されど、ワラーラさまの教えをひと時で伝えるのは、難しきこと……。拙僧の未熟を、思い知らされる日々でございます。
おつかれさまでございます。

つい先日も「ヤグードの僧」と名乗る西国の方が当寺に来られまして……騎士さまとは違い穏やかな物腰ではございましたが、同じような質問をされてゆかれました……。
西方のヤグード?
オズトロヤ城かギデアスから来たの?
目的はどうあれ、ワラーラさまの教理に興味をもたれ教えを請われる方は、当寺では、いつでも大歓迎でございます。

かつて開祖ワラーラさまは、こう申されました。「私はすべての事象を知り、理を説く者ではない。みなよ。大いに悩み、討議しようではないか。その過程こそ、理の探求への近道となるだろう。」と……。
宗教というより、学問みたいに始まったのかな。

はるばる異国の都まで来られたのです。貴方も多くの方と語り合われてはいかがでしょうか?きっと、貴方の心の糧となることでしょう。

そういえば昨今、「茶屋シャララト」は異国の名士が集う憩いの場として、賑わっていると耳にしました。一度、貴方も行かれてみてはいかがでしょうか?