
行くわよ、ビ~トルッ!!
……ビートル。

引き分けッ!

……な?ボムが……!?
大きくなった!!

さあ、2本目、始めいッ!
それっ、ビ~トルッ!

……ビートル!
引き分けッ!

更に大きくなった!!
おめえ、やるな。おらといっしょで、互いに裏の裏さ読んだら同じ答えさ、なっただな。
…………。
ヤスミールさん!気をつけてください。ボ……ボムが……大きく。
……ありがとう、ファルズン。だいじょうぶよ。

さあ、3本目、始めいッ!

行きなさい、ビ~トルッ!

……出でよ、ビートル!
また、引き分けだッ!

でっ、でかあああああい!!!

……このボムの大きささ見てみろ。間違いねく致死級だ。……悪いこた言わねえ。降参してけろ。

お断りよ……。
……まんず強情なおなごだな。したっきゃ、しょうがあんめえ。
ヤスミール、強すぎるんよ。
4本目、始めいッ!

ヘイボォォォォッ……

フゥゥゥゥゥゥッ……

……クラブ!

行って、ビートルッ!!

な!?
うおお!
4連続ビートルはアツい!!

ひいい!
し、死ぬな…!


……どうすておらの一手が!?
あなたは挑発してあたしにビートルから変えさせないように仕向けることで、その裏を読んだあたしがゴーストかクラブに変えると思っていた。

ならば、あなたはクラブを出せば、少なくとも負けない。その裏をかいて、あたしはビートルのままにしたの。
なるほどねぇ。
はははは……おらの完敗だ!

勝負アリッ!勝者、ヤスミ~ルッ!
は、早く医務室に。

おもしろいものを見せてもらった……。ツァヤ自警軍仕込みの読心術か?
答える義務はないわ。
ククク……ならば紹介しよう。「スーパーセンチネルズ」次峰……
やっと次鋒…。

アルクーバ教頭ッ!!
は、はいぃぃっ!!

ア、アブクーバさん……。
ち、違います!私は教頭。アルクーバ教頭です!ア・ル・ク・ー・バ!
どちらでもいいわ!アブクーバ教頭!あたしたちの卒業の邪魔をするなら勝負よ!
……もう、いいですよ!僕だって給料とか命とか愛とか、いろいろかかってますから負けるわけにはいきませんからねっ!

よーし、いいぞぉっ!その調子だ。命がけで戦え!始めッ!

行くよっ、ゴ~ストッ!

それっ!

!?

まあ、最初はね。
運だよね。

……ふふっ、読めませんか?仕事柄、僕はポーカーフェイス営業スマイル、なんでもござれなんです!人事の恐ろしさ……思い知らせてあげますよ!
さ、サラヒム社の人事…!
つ、つ、つ、強いッッッ!!!
あれ?教頭設定はどうしたっ。
アルクーバ教頭恐ろしい男よ……。2本目、始めいッ!

がんばって、ビ~トルッ!
無駄です~っ!!

ああっ。

……くっ!こ、こんなんで……。

……ヤッ、ヤスミールさん、棄権してください!

ファルズンさんの言うとおりですよ。人事としては、優秀な社員候補が傷物になられたんでは困ります~。
どうする?……棄権するか?

そんな気は毛頭ないようだ。
それでこそ私の生徒だ。3本目、始めいッ!

お願いっ、クラブッ!

はいや~っ!!

アブクーバ強すぎでしょ!

もう、人事を極めた僕には勝てませんって~っ!!

ああっ、ヤスミール!
勝負アリッ!勝者、アルクゥゥゥゥゥバッ!!

大丈夫ですか!?ヤスミールさん!
ファルズン……。ごめん……あたしもう立てないみたい。
しゃべっちゃダメです。ゆっくり休んで……。

お願い、聞いて……。ファルズン……あなたはあたし……の……

ヤ、ヤスミールさんっ!
気を失っちゃったか。
あなたは私の?
なんだろう。
やっぱり昔からの知り合い?

おい、どうした!りぃ大将、さっさと出ろ!それとも、棄権されるのかな?
…………。

……りぃさん。大将を代わってください。次は……ボクがやります!
でも、火にトラウマがあるんでしょう。
ダメだよ。
……やっぱり、りぃさんはいい人です。ヤスミールさんとの約束を守って……

でも、これだけは……ゆずれません!

ほほう……貴様が大将なのか?てっきり勇者はお飾り総大将かと思ったが……哀れだな……りぃに捨駒にされたというわけだ。

おい、違うぞ……これはボクの意思だ!ボクはお前らなんかに負けない!
くくく……おもしろい戯れ言だぞ、ウジ虫の勇者!

始めいッ!