ミンダルシア大陸の南東、ググリュー洋に面した入江。 無数の小島に護られた湾内は、穏やかで滋味に富み、かつてはタルタル漁民により魚貝や海草の大規模な養殖が行われていた。 戦後、優秀なミスラ漁民の大陸進出に伴い、養殖業は廃れてしまったが、魔法で巨大化されたウラグナイトを始め、豊富な水産資源は手付かずで残されていた。 そこに目をつけた漁業ギルドは、最近、この湾内の漁業権を得、小型の魔行漁船で漁を始めた。いずれ冒険者にも開放し、一儲けしようという皮算用もあるようだ。 また、同ギルドでは、一般旅行客をも呼び込むため、湾の外れにある美しい小島プルゴノルゴ島(Purgonorgo Isle)の上陸許可を得ようと、所有者である謎の大富豪と交渉中、とのことである。