最果てにて君を待つ闇 其の弐

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ズヴァール城にきたよー。
この七色の光、もしかして母なるクリスタルの光?

さてさて、闇の王の復活を止めてと言われたけど、そういえばどうやって復活するんだろう。儀式でもしててそれを邪魔するとか?

りぃ 魔晶石とガルカンソーセージを供えて、その周りを円になって槍持った獣人がどんどこどんどこ…
クピピ クピピの分身はちゃんと見てるのなの。ふざけてないで急がないと星の神子さまに報告するのでーす!
りぃ キャー!ヒサシブリネー!

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りぃ めっちゃ急ぐッス。

道順はネットで調べた!完璧!
情報載せてくれてる人たちいつもありがとう!

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穴に落ちたり、ワープがあったり。
エリアごとに違う獣人がいたり。

りぃ レベル差があって絡まれないのがこんなに楽なんて!!

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来たよ。最奥。ズヴァール城の本丸。

りぃ あそこに行けば闇の王の復活の邪魔できるのね。

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りぃ おじゃましまーす。

あれ?どんどこ儀式してない。

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ん?あれは?

ザイド これは!?

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りぃ ぎゃあああああ!!!びっくりしたあああああ!!!!!

ザイド 闇の王の棺か!?
りぃ 知らんわ!!!

後をつけてきてたの!?
便乗ここに極まれり!

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ん?光った!?

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蓋が開いた!!

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りぃ あれー!?

儀式してないのに復活しちゃったよ!?
あっ、もしかして地下の母なるクリスタルの所でやってたの?

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闇の王 暗黒騎士…。20年ぶりだな、ザイド。
りぃ あら、お知り合い?

ザイド ちッ、なんてことだ!!ほんとに、こんなことが…!?
闇の王 俺は死なぬ。おまえ達人間どもを、根絶やしにするまではな。それに、もとより俺は長命種だ。そう簡単に消されはせぬぞ。

ザイド あの最後の戦いで剣を交えた時、もしやと思ったのだが…おまえ…、まさか、ガルカなのか?

直接戦ってたのね。

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闇の王 30年前に、俺は…俺たちは…、この呪われた地を調べていた。この地に眠るとされる、未知の力を求めて、な。そうして、まさにこの地で、俺は友に裏切られ、殺されたのだ!

ウルリッヒと友達だったんだ?
単に仕事仲間なのかと思ってた。

闇の王 ミスリル銃士隊一の剣士であり、当時獣人との和平の道を訴えていた俺が、ウルリッヒはジャマだったのだ。

ミスリル銃士隊だったんだ。
アヤメやナジが入ってるやつだよね。

闇の王 そしてコーネリアも、俺をかばって、ヤツらに…。
りぃ ヤツら?

ウルリッヒだけじゃなくて、複数人いたの?
同じ北方調査隊だったフランマージュたちはその場にいなかったし、関係ないよね?
誰だ?
それとも、共犯者だと思ったのかな?

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闇の王 30年前、友に裏切られ、確かに一度俺は死んだのだ…。だが、それで終わりではなかった。地下深くに眠る力に触れて、俺は死からよみがえったのだ。死を超えた肉体と、幻獣と心をかよわせる能力を手に入れて、な。

幻獣と心かよわせたの?
フェ・インにいるっていう?
え、何なのよ。教えてよ。

闇の王 そして、その時はじめて俺は気づいた。気づかされたのだ。自分のうちにずっと秘められていた憎しみに。

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闇の王 いや、俺個人の憎悪ではなく、もっと深く、激しい、ガルカという種がずっと抱えていた、うずまく憎しみの炎だ。

ヒュームに酷い目にあわされ続けたとか、もっと昔のアンティカに故郷を滅ぼされたとか、もっと前にあったなにかとか、全部かな。

闇の王 お前たちにはわかるまい、我らのなかに眠る、深いこの憎しみは…。その炎に身をまかせ、俺は人であることをやめた!!

ガルカのザイドにも分からないの?
語り部だから分かってしまったのか。

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りぃ 剣がデテキター!
闇の王 まさにおまえ達、人間どもが、俺を目覚めさせたのだ。憎しみの化身、闇の王として!!

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闇の王 その時、俺は誓った。人間どもをこの地から一掃してくれるとな!ひとり残らず、だ!!20年前は不覚をとったが、今度はそうはいかぬぞ。

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りぃ え?

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ザイド くっ、きさま!?
りぃ あんたなんで簡単につかまってんのよ!?

闇の王 そこで見ているがいい、ザイド。きさまにも、俺の憎しみがわかるはずだ。ガルカである以上は。

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闇の王 俺が内なる炎に焼き尽くされて果てるのが先か、おまえ達人間どもがこの地から消えてなくなるのが先か、ふたつにひとつ!

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闇の王 さあ、来い、人の子よ!死ですら、もう俺をとめることはできぬのだ!我が憎しみ、思い知らせてくれる!!